いよいよ海神皇と珊瑚の婚礼の日がやってきた。
婚礼は、いつもの城ではなく深海にあるひっそりとした神殿で人目を忍んで執り行われることとなった。
珊瑚は婚礼の時間より早めに到着すると、お付きの者たちとともに着替えや化粧を済ませた。
「うわあ、美しいです、珊瑚様!」
亀子が感激したように手を合わせる。
珊瑚が身に纏っているのは伝統的な白無垢だ。
純白の絹に職人が一つ一つ鶴や鳳凰、松や梅の刺繍をほどこした最高級品。
その重みに、珊瑚の肩も何となく凝ってしまう。
「ありがとうございます……でも、緊張してしまうわ」
「大丈夫ですよ! とってもお似合いですよ」
そんな風にして珊瑚と亀子が談笑をしていると、急に外から叫び声が聞こえてきた。
「うわーっ!」
「何だお前!」
「化け物だ!」
珊瑚と亀子は顔を見合わせた。
「……何かしら」
「とりあえず、珊瑚様はここで待っていてください。私が様子を見てきます」
そう言って、亀子が部屋から出て行く。
珊瑚は不安な気持ちでいっぱいになった。
(化け物って、いったい何? 亀子は……海神皇様は大丈夫かな……)
すると、大地を揺らすような大きな地響きとともに不気味な声が聞こえてきた。
「サンゴ……サンゴはどこにいるーっ!?」
そのおぞましい声に、珊瑚はぶるりと身を震わせた。
(私を探してる? いったいどうして……)
珊瑚は恐る恐る部屋の戸を開け、外を確認した。
「珊瑚っ……」
すると黒の紋付き袴姿に身を包んだ海神皇が走って来た。
「海神皇様っ……」
珊瑚は海神皇に抱き着いた。
「海神皇様……この騒ぎは一体何ですか?」
海神皇は首を横に振る。
「分からないが……どうも神殿に化け物が侵入したらしい」
婚礼は、いつもの城ではなく深海にあるひっそりとした神殿で人目を忍んで執り行われることとなった。
珊瑚は婚礼の時間より早めに到着すると、お付きの者たちとともに着替えや化粧を済ませた。
「うわあ、美しいです、珊瑚様!」
亀子が感激したように手を合わせる。
珊瑚が身に纏っているのは伝統的な白無垢だ。
純白の絹に職人が一つ一つ鶴や鳳凰、松や梅の刺繍をほどこした最高級品。
その重みに、珊瑚の肩も何となく凝ってしまう。
「ありがとうございます……でも、緊張してしまうわ」
「大丈夫ですよ! とってもお似合いですよ」
そんな風にして珊瑚と亀子が談笑をしていると、急に外から叫び声が聞こえてきた。
「うわーっ!」
「何だお前!」
「化け物だ!」
珊瑚と亀子は顔を見合わせた。
「……何かしら」
「とりあえず、珊瑚様はここで待っていてください。私が様子を見てきます」
そう言って、亀子が部屋から出て行く。
珊瑚は不安な気持ちでいっぱいになった。
(化け物って、いったい何? 亀子は……海神皇様は大丈夫かな……)
すると、大地を揺らすような大きな地響きとともに不気味な声が聞こえてきた。
「サンゴ……サンゴはどこにいるーっ!?」
そのおぞましい声に、珊瑚はぶるりと身を震わせた。
(私を探してる? いったいどうして……)
珊瑚は恐る恐る部屋の戸を開け、外を確認した。
「珊瑚っ……」
すると黒の紋付き袴姿に身を包んだ海神皇が走って来た。
「海神皇様っ……」
珊瑚は海神皇に抱き着いた。
「海神皇様……この騒ぎは一体何ですか?」
海神皇は首を横に振る。
「分からないが……どうも神殿に化け物が侵入したらしい」



