「では、購入お手続きの書類を持ってまいりますね」
店員さんが店の奥へと駆けて行く。
(――でも)
ふと珊瑚はうつむいた。
(こんなに良くしてもらっていいのかな。私はただの真珠さんの代わりなのに……海神皇様だって、私のことなんか本当は好きじゃないのよね?)
珊瑚がそんなことを考えていると、海神皇が心配そうに珊瑚の顔を覗き込む。
「どうした」
珊瑚はその優しい瞳に息を飲むと、ぐっとこぶしを握り、思い切って切り出した。
「いえ、あの……海神皇様、もし私のことがそんなに好きでもないのに無理をして結婚しようとしているのなら、そんなに気を使わなくても良いのですよ?」
海神皇がぴくりと眉を上げる。
「どういう意味だ?」
珊瑚は玉姫から聞いた話を海神皇に打ち明けた。
真珠の肖像画を見たことや、海神皇が将来真珠と結婚すると言っていたこと。
真珠と珊瑚がそっくりで、自分は真珠の代わりではないかと思ったことをぽつりぽつりと話した。
「――玉姫のやつ、また余計なことをして」
海神皇が苦々しい顔をする。
「いいか? 確かにお前は真珠に似ているし、始めにお前を貰い受けると言った時は、正直なところ、お前が哀れだったからだし、真珠に似ているから好みだと思ったということもある」
「でしたら――」
「だがお前と一緒に城で暮らしてみて、お前が素直で純粋で誰よりも可愛いと思うようになった」
そう言うと、海神皇は熱っぽい瞳でじっと珊瑚を見つめた。
「珊瑚、俺は真珠に似ているだとかそういう理由ではなく、お前だからこそ結婚したいのだ」
「海神皇様……」
海神皇の言葉に、珊瑚は胸がじいんと熱くなるのを感じた。
「珊瑚、俺はお前と結婚したい。俺と、結婚してくれないか」
海神皇は珊瑚の手を握り、熱っぽい瞳で語る。
珊瑚の胸がじんわりと熱くなる。
そして――。
「はい。私も……海神皇様と結婚したいです」
珊瑚の目からは、自然と涙がこぼれ落ちていた。
店員さんが店の奥へと駆けて行く。
(――でも)
ふと珊瑚はうつむいた。
(こんなに良くしてもらっていいのかな。私はただの真珠さんの代わりなのに……海神皇様だって、私のことなんか本当は好きじゃないのよね?)
珊瑚がそんなことを考えていると、海神皇が心配そうに珊瑚の顔を覗き込む。
「どうした」
珊瑚はその優しい瞳に息を飲むと、ぐっとこぶしを握り、思い切って切り出した。
「いえ、あの……海神皇様、もし私のことがそんなに好きでもないのに無理をして結婚しようとしているのなら、そんなに気を使わなくても良いのですよ?」
海神皇がぴくりと眉を上げる。
「どういう意味だ?」
珊瑚は玉姫から聞いた話を海神皇に打ち明けた。
真珠の肖像画を見たことや、海神皇が将来真珠と結婚すると言っていたこと。
真珠と珊瑚がそっくりで、自分は真珠の代わりではないかと思ったことをぽつりぽつりと話した。
「――玉姫のやつ、また余計なことをして」
海神皇が苦々しい顔をする。
「いいか? 確かにお前は真珠に似ているし、始めにお前を貰い受けると言った時は、正直なところ、お前が哀れだったからだし、真珠に似ているから好みだと思ったということもある」
「でしたら――」
「だがお前と一緒に城で暮らしてみて、お前が素直で純粋で誰よりも可愛いと思うようになった」
そう言うと、海神皇は熱っぽい瞳でじっと珊瑚を見つめた。
「珊瑚、俺は真珠に似ているだとかそういう理由ではなく、お前だからこそ結婚したいのだ」
「海神皇様……」
海神皇の言葉に、珊瑚は胸がじいんと熱くなるのを感じた。
「珊瑚、俺はお前と結婚したい。俺と、結婚してくれないか」
海神皇は珊瑚の手を握り、熱っぽい瞳で語る。
珊瑚の胸がじんわりと熱くなる。
そして――。
「はい。私も……海神皇様と結婚したいです」
珊瑚の目からは、自然と涙がこぼれ落ちていた。



