珊瑚も、本で読んで結婚指輪のことは知っていたが、両親も村の皆も指輪など付けない者がほとんどであったし、実際に結婚指輪を見るのは初めてだった。
「ありがとうございます。でも、良いんですか?」
「ああ。好きな指輪を選ぶといい」
そんな話をしている間に、店員がいくつか指輪を選んで持ってきた。
「おすすめはこちらでございます」
珊瑚は恐る恐る店員の持ってきた指輪を見た。
「人気なのは何と言っても宝石入りですね。真紅のルビーや清楚な真珠も人気ですが、おすすめは何と言ってもこちらのダイヤモンドですわ!」
店員さんが珊瑚にダイヤの指輪を勧めてくる。
「えと……」
珊瑚はそのゴージャスな輝きに圧倒されてしまった。
「これ……普段付けるんですよね? あんまり豪華なのはちょっと……」
「じゃあ、あまり派手すぎないのが良いな。石はダイヤでいいか? 他に好きな宝石はあるか?」
「私、宝石はあまり詳しくないのですが……」
と、珊瑚は少し考えてよい案を思いついた。
「あの……珊瑚! 珊瑚の指輪はありますか?」
「珊瑚……ですか?」
少し怪訝そうな顔をする店員に、海神皇が説明をする。
「妻の名前が『珊瑚』なのです」
「まあ、そうなのですね。それは素敵ですわ。少々お待ちください」
店員がショーケースをあちこち探し回り、いくつか珊瑚の入った指輪を出して来た。
「こちらなどどうでしょう。宝石のあまり目立ちすぎない控えめなデザインですが、小さな珊瑚とダイヤがさりげなくリングに埋め込まれていてお洒落ですわよ。これなら家事や手仕事をしていても石が引っ掛からないし、男性でも付けられるかと思いますわ」
珊瑚は指輪を見て「わあ」と声を上げた。
「こっ……これがいいです。海……じゃなくて嵐さま」
海神皇は珊瑚の嬉しそうな顔を見て「うむ」とうなずいた。
「ではこれにしよう」
「ありがとうございます。でも、良いんですか?」
「ああ。好きな指輪を選ぶといい」
そんな話をしている間に、店員がいくつか指輪を選んで持ってきた。
「おすすめはこちらでございます」
珊瑚は恐る恐る店員の持ってきた指輪を見た。
「人気なのは何と言っても宝石入りですね。真紅のルビーや清楚な真珠も人気ですが、おすすめは何と言ってもこちらのダイヤモンドですわ!」
店員さんが珊瑚にダイヤの指輪を勧めてくる。
「えと……」
珊瑚はそのゴージャスな輝きに圧倒されてしまった。
「これ……普段付けるんですよね? あんまり豪華なのはちょっと……」
「じゃあ、あまり派手すぎないのが良いな。石はダイヤでいいか? 他に好きな宝石はあるか?」
「私、宝石はあまり詳しくないのですが……」
と、珊瑚は少し考えてよい案を思いついた。
「あの……珊瑚! 珊瑚の指輪はありますか?」
「珊瑚……ですか?」
少し怪訝そうな顔をする店員に、海神皇が説明をする。
「妻の名前が『珊瑚』なのです」
「まあ、そうなのですね。それは素敵ですわ。少々お待ちください」
店員がショーケースをあちこち探し回り、いくつか珊瑚の入った指輪を出して来た。
「こちらなどどうでしょう。宝石のあまり目立ちすぎない控えめなデザインですが、小さな珊瑚とダイヤがさりげなくリングに埋め込まれていてお洒落ですわよ。これなら家事や手仕事をしていても石が引っ掛からないし、男性でも付けられるかと思いますわ」
珊瑚は指輪を見て「わあ」と声を上げた。
「こっ……これがいいです。海……じゃなくて嵐さま」
海神皇は珊瑚の嬉しそうな顔を見て「うむ」とうなずいた。
「ではこれにしよう」



