丁寧におしろいを塗った肌に艶やかなさくらんぼ色の紅。
薄桃色の髪は丁寧に結い上げられ、真珠と翡翠のついた金の花飾りがきらめている。
金の刺繍がなされた水浅葱の着物には白い絹織物が羽衣のようにふわりと合わせられており、黒と金の帯には珊瑚と真珠の玉が揺らめき、白蝶貝の花が飾られていた。
どこからどう見ても申し分のない美少女の姿に、亀子もお付きの女性たちも満足そうにうなずいた。
「まあお美しい」
「完璧だわ」
「早く海神皇様を呼んできてくださいな」
「着替えは終わったか」
そこへ、戸を叩く音と共に海神皇の声がした。
珊瑚がびくりと背筋を伸ばすと、亀子が満面の笑みで返事をした。
「はい、準備は万全にございます」
お付きの者が戸を開けると、ゆっくりとした足取りで海神皇が入って来た。
青藍の長い髪に銀色の瞳。彫刻のように整った顔がじっと珊瑚を見据える。
海神皇より先に、興奮したように声を上げたのは海神皇のよこにいた亀助だった。
「おお、なんと美しい!」
亀助は珊瑚と海神皇の顔を代わる代わる見て叫んだ。
「珊瑚様、せっかくだから、立ち上がって全身を見せてください。ほら、海神皇様も何かおっしゃってください!」
珊瑚が言われた通り立ち上がって着物を海神皇に見せると、海神皇は目を細めてうなずいた。
「ああ……よく似合っている」
思いのほか優しい声色に、珊瑚がほっとしていると、海神皇はぐっと珊瑚の腕を引っ張った。
「そろそろ時間だ、行こう」
「は……はい……」
珊瑚がどきどきしながら胸を押さえていると、海神皇はそっと珊瑚の肩に手を置いた。
「そう緊張するな。大丈夫だ。お前の美しさを見れば皆納得する」
「そ、そうでししょうか……」
珊瑚が慌てていると、海神皇の口元に薄い笑みが浮かぶ。
「ああ、大丈夫だ」
薄桃色の髪は丁寧に結い上げられ、真珠と翡翠のついた金の花飾りがきらめている。
金の刺繍がなされた水浅葱の着物には白い絹織物が羽衣のようにふわりと合わせられており、黒と金の帯には珊瑚と真珠の玉が揺らめき、白蝶貝の花が飾られていた。
どこからどう見ても申し分のない美少女の姿に、亀子もお付きの女性たちも満足そうにうなずいた。
「まあお美しい」
「完璧だわ」
「早く海神皇様を呼んできてくださいな」
「着替えは終わったか」
そこへ、戸を叩く音と共に海神皇の声がした。
珊瑚がびくりと背筋を伸ばすと、亀子が満面の笑みで返事をした。
「はい、準備は万全にございます」
お付きの者が戸を開けると、ゆっくりとした足取りで海神皇が入って来た。
青藍の長い髪に銀色の瞳。彫刻のように整った顔がじっと珊瑚を見据える。
海神皇より先に、興奮したように声を上げたのは海神皇のよこにいた亀助だった。
「おお、なんと美しい!」
亀助は珊瑚と海神皇の顔を代わる代わる見て叫んだ。
「珊瑚様、せっかくだから、立ち上がって全身を見せてください。ほら、海神皇様も何かおっしゃってください!」
珊瑚が言われた通り立ち上がって着物を海神皇に見せると、海神皇は目を細めてうなずいた。
「ああ……よく似合っている」
思いのほか優しい声色に、珊瑚がほっとしていると、海神皇はぐっと珊瑚の腕を引っ張った。
「そろそろ時間だ、行こう」
「は……はい……」
珊瑚がどきどきしながら胸を押さえていると、海神皇はそっと珊瑚の肩に手を置いた。
「そう緊張するな。大丈夫だ。お前の美しさを見れば皆納得する」
「そ、そうでししょうか……」
珊瑚が慌てていると、海神皇の口元に薄い笑みが浮かぶ。
「ああ、大丈夫だ」



