自宅に帰り、自室がある二階へ行く。ベッドにダイブしてそのまま目をつむった。
「つかれた~~~けど、楽しかったな……」
ラーメン屋で田辺が大盛ラーメンに挑戦するも、結局時間内に食べきれず、俺と高槻で手伝ってなんとかたいらげた(残すと罰金を取られるので)。伸びたラーメンをずっとすすっていたので、もうしばらくラーメンはみたくない。
その後、ゲーセンに行ってクレーンゲームをした。ウチのネコに似たキャラクター・白猫のみゃーちゃんのマスコットキーホルダーを父さんのお土産にしようとがんばったけど、取れなくて。高槻も必死になってみゃーちゃんを取ろうとしていたけど、取れたのはみゃーちゃんの友達のトラネコの又三郎だった。高槻は「ごめん」と申し訳なさそうに又三郎を差し出してきて、俺も申し訳なくて「もらえない」と断ったけど、浅見のために取ったと言われたら受け取るしかなかった。
カバンからその又三郎のキーホルダーを取り出す。片目に傷があって、法被とふんどしを履いている粋な又三郎。高槻が必死に取ってくれたのだと思ったら、父さんにあげるのが惜しくなった。
「よくみたらかわいいじゃん」
俺はそれを早速カバンにつけた。指でちょんっと弾いてみる。なんだか高槻に似ている気がする。
「ふふっ……あ、ラインしとこうかな」
キーホルダーをもらった時にお礼は言ったけど、改めてラインでも言いたくなってポケットからスマホを取り出す。
(そういえば、ラーメン屋とゲーセンが楽しすぎてスマホみるの忘れてた)
スマホ画面をタップすると、いつもと違う待ち受け画面が出てきた。
「あれ……?これって……」
この画像は、俺が学校の非常階段から撮った街の風景だ。ネコの画像に設定していたのに、いつの間にこの画像になったんだろう。不思議に思いながら6桁の暗証番号を入力する。ぶるぶるっとスマホが震えて受け付けてくれない。押し間違えたのかと思い、再入力するけれど何度やっても受け付けてくれなくて、『使用できません。5分後にやり直してください』という表示が出た。
「え……もしかしてこれ……」
スマホケースを外してみると、中身は俺のスマホじゃなかった。
「あ、高槻の……」
あの時、慌ててスマホを押し付けたせいで取り違えたらしい。
「うわー……やっちゃった……」
俺は慌てて自宅の電話から自分のスマホに電話をかけた。
『もしもし……?』
しばらくして高槻が出てくれた。
「あ、高槻? 俺だけどーー」
『どちらの俺さまですか?』
高槻が電話口でクスクス笑っている。
「詐欺じゃないし……」
『ふふっ、ごめん』
「いや、謝るのは俺の方。ごめん、俺、スマホ間違えてわたしちゃったみたいで……」
『俺の方こそ、なんか紛らわしいことしちゃってごめん』
「ううん。返すの、明日でも大丈夫?」
『俺は全然大丈夫だけど、浅見は平気?』
「……うん、たぶん」
『りょーかい。じゃあ、明日持っていくね』
「うん、よろしく」
そう言って通話が終了した。受話器を置いて、ため息が漏れる。暗証番号があるから中身を見られる心配はない。それでも手元にないだけで落ち着かない。
なのに、高槻のスマホは静かなままだった。
「このスマホ、全然通知来ないんだけど……」
手にある高槻のスマホをみつめる。通知がこない設定にしているのだろうか。
「大丈夫かよ……」
「つかれた~~~けど、楽しかったな……」
ラーメン屋で田辺が大盛ラーメンに挑戦するも、結局時間内に食べきれず、俺と高槻で手伝ってなんとかたいらげた(残すと罰金を取られるので)。伸びたラーメンをずっとすすっていたので、もうしばらくラーメンはみたくない。
その後、ゲーセンに行ってクレーンゲームをした。ウチのネコに似たキャラクター・白猫のみゃーちゃんのマスコットキーホルダーを父さんのお土産にしようとがんばったけど、取れなくて。高槻も必死になってみゃーちゃんを取ろうとしていたけど、取れたのはみゃーちゃんの友達のトラネコの又三郎だった。高槻は「ごめん」と申し訳なさそうに又三郎を差し出してきて、俺も申し訳なくて「もらえない」と断ったけど、浅見のために取ったと言われたら受け取るしかなかった。
カバンからその又三郎のキーホルダーを取り出す。片目に傷があって、法被とふんどしを履いている粋な又三郎。高槻が必死に取ってくれたのだと思ったら、父さんにあげるのが惜しくなった。
「よくみたらかわいいじゃん」
俺はそれを早速カバンにつけた。指でちょんっと弾いてみる。なんだか高槻に似ている気がする。
「ふふっ……あ、ラインしとこうかな」
キーホルダーをもらった時にお礼は言ったけど、改めてラインでも言いたくなってポケットからスマホを取り出す。
(そういえば、ラーメン屋とゲーセンが楽しすぎてスマホみるの忘れてた)
スマホ画面をタップすると、いつもと違う待ち受け画面が出てきた。
「あれ……?これって……」
この画像は、俺が学校の非常階段から撮った街の風景だ。ネコの画像に設定していたのに、いつの間にこの画像になったんだろう。不思議に思いながら6桁の暗証番号を入力する。ぶるぶるっとスマホが震えて受け付けてくれない。押し間違えたのかと思い、再入力するけれど何度やっても受け付けてくれなくて、『使用できません。5分後にやり直してください』という表示が出た。
「え……もしかしてこれ……」
スマホケースを外してみると、中身は俺のスマホじゃなかった。
「あ、高槻の……」
あの時、慌ててスマホを押し付けたせいで取り違えたらしい。
「うわー……やっちゃった……」
俺は慌てて自宅の電話から自分のスマホに電話をかけた。
『もしもし……?』
しばらくして高槻が出てくれた。
「あ、高槻? 俺だけどーー」
『どちらの俺さまですか?』
高槻が電話口でクスクス笑っている。
「詐欺じゃないし……」
『ふふっ、ごめん』
「いや、謝るのは俺の方。ごめん、俺、スマホ間違えてわたしちゃったみたいで……」
『俺の方こそ、なんか紛らわしいことしちゃってごめん』
「ううん。返すの、明日でも大丈夫?」
『俺は全然大丈夫だけど、浅見は平気?』
「……うん、たぶん」
『りょーかい。じゃあ、明日持っていくね』
「うん、よろしく」
そう言って通話が終了した。受話器を置いて、ため息が漏れる。暗証番号があるから中身を見られる心配はない。それでも手元にないだけで落ち着かない。
なのに、高槻のスマホは静かなままだった。
「このスマホ、全然通知来ないんだけど……」
手にある高槻のスマホをみつめる。通知がこない設定にしているのだろうか。
「大丈夫かよ……」



