ねーちゃん?と同居

 二ヶ月が経った。

 俺は引っ越し先のアパートで開梱作業をしていた。ねーちゃんが手伝いに来ていた。

「とりあえず、動けるまで回復して良かったわね。お互い」
「うん」

 功一さんはねーちゃんが目を覚ました後、病院に来たらしい。涙を浮かべてねーちゃんの意識が戻ったことを喜んだそうだ。
 ねーちゃんは俺の言う通り、功一さんとよく話したそうで、それで浮気はねーちゃんの誤解だと理解して、寄りを戻した。
「俺、ねーちゃんが功一さんと復縁してくれて良かったよ。だいたい功一さんが浮気なんかするわけないのに」
「私も初めての中距離恋愛で不安になってたのかも」
 ねーちゃんは笑って誤魔化した。

「それにしてもすごい体験しちゃったな、お互い」
「そうねえ。私なんか生き霊になるなんてほんと滅多にない体験よ」
「でも、俺はねーちゃんとの暮らし楽しかったな」
 たった二カ月前なのに懐かしく思いながらそういうと、
「和希はシスコンなんだから」
 と言われたので、
「ねーちゃんも十分ブラコンだけどね」
 と言い返した。
「和希になにかあったらまた助けてあげるよ」
「うん……。ねーちゃんありがとな」
 俺の言葉にねーちゃんはくしゃりと笑った。


           了