ねーちゃん?と同居

「和希!」
「和希!」

 父さんと母さんの声。
 あれ、ねーちゃんの声は?

 俺がうっすらと目を開けると、そこは病院だった。
「あれ? 俺……」
 わき腹がズキンズキンと異常に痛む。
「那月が目を覚ましたのよ。そして、何を言いだすかと思えば、和希が怪我してるから救急車を呼んでって言うからびっくりしたわ」
 そっか。ねーちゃん戻れたんだ。
「和希もあと少し遅かったら危なかったのよ。那月がなぜ和希のことを知ってたのかは分からないけど、本当に助かって良かったわ」
 母が涙を零しながら言った。

 またねーちゃんに助けられたな。もしかしてこうなることが分かってて俺のところに来たのかも。

「ねーちゃんに会いたいな」
「それはしばらくは無理だ。病院が違うし、和希も那月もまだ絶対安静だからな。元気になればいつでも会えるよ」
 父の言葉に、そっかと俺は呟いた。
 とにかく今は眠い。痛いけど眠い。
「父さん。俺もう少し寝るよ」
「そうしろ」