「あー、よしよし。ねーちゃんは悪くないよ。浮気する方が悪い! ねーちゃんにはきっといい人また見つかるよ」
我ながら甘いと思いつつも、ねーちゃんの背中をさすってやろうとした。が。
「ね、ねーちゃん?!」
俺の手がねーちゃんの背をすり抜けたのだ。
「えーっと」
落ち着こう。でも落ち着いても何も変わらなかった。
ねーちゃんは俺の目の前にいる。でも触れない。このねーちゃんは何なのだ?!
「ねーちゃん、透けてるんだけど。触れないんだけど」
ねーちゃんは「変ね」、とあまり気のない返事をした。
「変ねって……」
幽霊? 生き霊? ねーちゃんどうなっちゃったわけ?
俺が途方にくれていると、スマホがけたたましく鳴り出した。俺はびっくりして画面を見ると母さんからだった。通話にスライドさせる。
「和希! あんた、落ち着いて聞きなさいよ?
那月が、車の運転中事故を起こして意識不明の重体なの」
母さんの切羽詰まった声が聞こえてきた。
俺はショックを受け、パニクる頭で考える。
なんだって?! じゃあ、ここにいるねーちゃんは生き霊、になるのか? 幽体離脱してるのか?
「俺、どうしたらいいの?」
「とにかく病院まで来なさい」
「わかった」
俺は電話を切ると、
「ねーちゃん、状況わかった?」
とねーちゃんを振り返った。
「私、死にそうってこと? それで和希に会いに来たんだ」
死ぬ前に会いにくるのが俺って、ねーちゃんどんだけ俺が好きなんだ。そのねーちゃんの一大事。
「俺は、ねーちゃんに会いに病院行くけどついてくる?」
「そだね~」
ねーちゃんは動じることなく、俺の車に乗り込んだ。
我ながら甘いと思いつつも、ねーちゃんの背中をさすってやろうとした。が。
「ね、ねーちゃん?!」
俺の手がねーちゃんの背をすり抜けたのだ。
「えーっと」
落ち着こう。でも落ち着いても何も変わらなかった。
ねーちゃんは俺の目の前にいる。でも触れない。このねーちゃんは何なのだ?!
「ねーちゃん、透けてるんだけど。触れないんだけど」
ねーちゃんは「変ね」、とあまり気のない返事をした。
「変ねって……」
幽霊? 生き霊? ねーちゃんどうなっちゃったわけ?
俺が途方にくれていると、スマホがけたたましく鳴り出した。俺はびっくりして画面を見ると母さんからだった。通話にスライドさせる。
「和希! あんた、落ち着いて聞きなさいよ?
那月が、車の運転中事故を起こして意識不明の重体なの」
母さんの切羽詰まった声が聞こえてきた。
俺はショックを受け、パニクる頭で考える。
なんだって?! じゃあ、ここにいるねーちゃんは生き霊、になるのか? 幽体離脱してるのか?
「俺、どうしたらいいの?」
「とにかく病院まで来なさい」
「わかった」
俺は電話を切ると、
「ねーちゃん、状況わかった?」
とねーちゃんを振り返った。
「私、死にそうってこと? それで和希に会いに来たんだ」
死ぬ前に会いにくるのが俺って、ねーちゃんどんだけ俺が好きなんだ。そのねーちゃんの一大事。
「俺は、ねーちゃんに会いに病院行くけどついてくる?」
「そだね~」
ねーちゃんは動じることなく、俺の車に乗り込んだ。



