呪いって伝染するのかな。
周辺で奇妙なことが起こってないか、噂を集めたくなっていくんだよね。
意外と多いなって。
すると、だんだんと勘違いしてるんじゃないかって……
……いや、こんな話もあって。
同じ大学に通っていたっていう別の学生なんだけど。
彼はバイト終わりに毎晩飲み歩いていたそうです。こんな田舎だから、飲むことぐらいしか楽しみがなかったんだとか。女性がつくような店ではなくて、居酒屋でひたすらに飲んでいたらしいです。
帰りは節約していつも徒歩。飲んだ分を歩いて消費しているからむしろ健康だったとうそぶいていたようですよ。
そして決まった場所でいつももよおす。膀胱に溜めこんだものを路上で放出させてたんだって。深夜、誰も通りかかる者なんていないから。まぁいいかって、電柱めがけて、シャーってね。
彼は歩いているうちに酔いはすっかり覚めるんだといってたそうだけど、やっぱり、おぼつかない足取りだったんだろうね。すぐ近くの川に転落して溺れたという。
溺れるような川じゃないけど、酔ってたのが悪かったみたい。
死んだのならもっと噂になっていそうなものだけど、オレは知らなくてさ。今回、そんな話を耳にしたんだよね。
あとは不運な話。
高齢者が運転する車が不審な動きをしていたんだって。とろとろスピードが遅くて、ふらふらと走行車線を右に行ったり左に行ったり。それを見かねた歩行者がボンネットを叩いて注意をうながしていたのか、あるいは停めようとしていたのか。いたずらにかまったようではなさそうなんだけど、電柱と車にはさまれて圧死したとか。
それはいつのことだかわかんない。
だけど……みんなも気づいちゃったよね。
呪いの始まりが電柱にあるんじゃなかってこと。
それで、最初に戻って、犬の霊に取り憑かれたんじゃないかっていう彼。最近滅多に学校に来ないんです。
なかなか会えないから友達をたどって彼が住んでるアパートを突き止めました。
で、その近辺まで行ってみたら、たまたまそのアパートの大家さんに遭遇しまして。自ら草むしりしてたんですよ、業者に頼まずに。
年金暮らしのおばあさんってかんじ。
あ、でも年金だけじゃないね。アパート収入も。そんなにお金持ってそうに見えないけど、貯め込んでんのかなぁ。
古くからその辺りに住んでいる大地主らしい。他にも不動産持ってるって。
だから大家さんにもこの辺りにまつわる奇妙な話はないか聞いてみたの。
さぁって、首かしげて特に関心を示さなかったんだけど、ここで引き下がれないでしょ。電柱にまつわる事故とか知らないかって聞いてみたら、大当たり。
昔の電柱って木で出来ていたんだって。
それくらい昔のことなんだけど、木の電柱が突如倒れて、たまたま通りかかった人が下敷きになって死んでしまったという。
もしかしてなんだけど。友人の足に絡みついてきたのって犬じゃなくて、電柱の下敷きになった人ではないかな。
その人間の霊が助けを求めるように友人の足にすがりついてきたとか。
そんなこと知らないもんだから、犬の霊だと思い込んじゃって。
こういうこと、詳しくないから、みなさんがいろいろ教えてくれたじゃないですか。
照らし合わせてみたら、それって地縛霊なのかなと。
電柱は新しくコンクリで出来たものに変えられたけど、霊はその場にとどまっているという。
電柱の下敷きになった人の怨念が何かを引き寄せている。それが呪いの始点ということなのでしょうか。
それともまだまだ知らないことがあって、それよりも前に不幸なことが起こっていたとか。それでなんらかの呪いでその人も電柱の下敷きになったということだって考え得る。
同じ場所で何かが起こってしまうとそこに何かがあると思い込みたくなるものだし。どこまでたどればいいものか。
ただねぇ、みなさんも忘れてませんよね?
その友人がいうには自分のアパートまでついてきたっていうじゃない。なんだったら彼にくっついて学校にまで現れてるみたいだし。
地縛霊ってその場にとどまっている霊のことですよね。
やっぱ違う霊なのかな。
電柱繋がりも偶然とかさ。振り出しに戻るけど。
オレがあえて電柱繋がりのエピソードを聞いてたから、特別多く集まってしまったなとかんじるだけで。
わりとエピソード的には普通っていう……ね。
周辺で奇妙なことが起こってないか、噂を集めたくなっていくんだよね。
意外と多いなって。
すると、だんだんと勘違いしてるんじゃないかって……
……いや、こんな話もあって。
同じ大学に通っていたっていう別の学生なんだけど。
彼はバイト終わりに毎晩飲み歩いていたそうです。こんな田舎だから、飲むことぐらいしか楽しみがなかったんだとか。女性がつくような店ではなくて、居酒屋でひたすらに飲んでいたらしいです。
帰りは節約していつも徒歩。飲んだ分を歩いて消費しているからむしろ健康だったとうそぶいていたようですよ。
そして決まった場所でいつももよおす。膀胱に溜めこんだものを路上で放出させてたんだって。深夜、誰も通りかかる者なんていないから。まぁいいかって、電柱めがけて、シャーってね。
彼は歩いているうちに酔いはすっかり覚めるんだといってたそうだけど、やっぱり、おぼつかない足取りだったんだろうね。すぐ近くの川に転落して溺れたという。
溺れるような川じゃないけど、酔ってたのが悪かったみたい。
死んだのならもっと噂になっていそうなものだけど、オレは知らなくてさ。今回、そんな話を耳にしたんだよね。
あとは不運な話。
高齢者が運転する車が不審な動きをしていたんだって。とろとろスピードが遅くて、ふらふらと走行車線を右に行ったり左に行ったり。それを見かねた歩行者がボンネットを叩いて注意をうながしていたのか、あるいは停めようとしていたのか。いたずらにかまったようではなさそうなんだけど、電柱と車にはさまれて圧死したとか。
それはいつのことだかわかんない。
だけど……みんなも気づいちゃったよね。
呪いの始まりが電柱にあるんじゃなかってこと。
それで、最初に戻って、犬の霊に取り憑かれたんじゃないかっていう彼。最近滅多に学校に来ないんです。
なかなか会えないから友達をたどって彼が住んでるアパートを突き止めました。
で、その近辺まで行ってみたら、たまたまそのアパートの大家さんに遭遇しまして。自ら草むしりしてたんですよ、業者に頼まずに。
年金暮らしのおばあさんってかんじ。
あ、でも年金だけじゃないね。アパート収入も。そんなにお金持ってそうに見えないけど、貯め込んでんのかなぁ。
古くからその辺りに住んでいる大地主らしい。他にも不動産持ってるって。
だから大家さんにもこの辺りにまつわる奇妙な話はないか聞いてみたの。
さぁって、首かしげて特に関心を示さなかったんだけど、ここで引き下がれないでしょ。電柱にまつわる事故とか知らないかって聞いてみたら、大当たり。
昔の電柱って木で出来ていたんだって。
それくらい昔のことなんだけど、木の電柱が突如倒れて、たまたま通りかかった人が下敷きになって死んでしまったという。
もしかしてなんだけど。友人の足に絡みついてきたのって犬じゃなくて、電柱の下敷きになった人ではないかな。
その人間の霊が助けを求めるように友人の足にすがりついてきたとか。
そんなこと知らないもんだから、犬の霊だと思い込んじゃって。
こういうこと、詳しくないから、みなさんがいろいろ教えてくれたじゃないですか。
照らし合わせてみたら、それって地縛霊なのかなと。
電柱は新しくコンクリで出来たものに変えられたけど、霊はその場にとどまっているという。
電柱の下敷きになった人の怨念が何かを引き寄せている。それが呪いの始点ということなのでしょうか。
それともまだまだ知らないことがあって、それよりも前に不幸なことが起こっていたとか。それでなんらかの呪いでその人も電柱の下敷きになったということだって考え得る。
同じ場所で何かが起こってしまうとそこに何かがあると思い込みたくなるものだし。どこまでたどればいいものか。
ただねぇ、みなさんも忘れてませんよね?
その友人がいうには自分のアパートまでついてきたっていうじゃない。なんだったら彼にくっついて学校にまで現れてるみたいだし。
地縛霊ってその場にとどまっている霊のことですよね。
やっぱ違う霊なのかな。
電柱繋がりも偶然とかさ。振り出しに戻るけど。
オレがあえて電柱繋がりのエピソードを聞いてたから、特別多く集まってしまったなとかんじるだけで。
わりとエピソード的には普通っていう……ね。



