可愛いの定義って小さくて、ふわふわ、もふもふの手触りが一般的だ。
俺、真城龍之介高校二年生。身長183cm、体重63kg、適度に筋肉がついている。所謂、細マッチョというやつだ。『誰もが羨む体型と顔面』と俺の姉、真城花音は言う。小さくて、ふわふわ、もふもふなど程遠い。俺は、鏡の中の現実と理想の違いにため息を吐いた。
そんな姉に、ある事がバレて鍛え直された。顔に似合う所作や髪型・持ち物『見た目通りのスマートな男子』となって、高校生活を送ってきた。
「龍之介、今日これからカラオケ行こって言ってるけどどうする?」仲田が聞いてきた。
「俺はいいわ……」
「え!? 龍之介がいねぇ〜〜と女子受け悪いって」仲田のダル絡みを避けた。
「また今度な」
俺は、某スポーツメーカーのバックパックを持ち教室を出た。

