今日は全学年合同の集会の日。昨日の事は気にしないことにした。
体育館にゾロゾロと人が集まって来て一気に騒々しさが増す。周りをキョロキョロ見渡していると誰かと目が合った。西園寺先輩だ。
すぐさま目を逸らす。昨日のことが頭の中でフラッシュバックする。
ダメだ、どうしても頭から、あの人が離れない。もう一度西園寺先輩の方に目を向けるとあちらもこっちに視線を向けていた。少し微笑み感じよくしておこう。また目をつけられては困る。
ここの学校の校長先生の話は、長い割に内容がない。周りの生徒は雑談を始める者、寝ている者もいる。辺りを見渡せば、先生たちも寝ている。この光景も、二年になった今では慣れたものだ。
そんな中、さっきからずっと視線を感じる。
その視線の正体は_
(西園寺先輩……)
あれは…僕のことを見てる?
いや、気のせいだ、多分。でも、僕の隣には誰もいない。
校長の話が終わり、現実に戻される。
あの人が何を考えているのかわからない。集会が終わり、生徒たちが教室に戻っていく。
「ねぇ」
背後から、昨日と同じ声が聞こえた。
「はい……?」
「怪我、大丈夫?」
「あ…はい……大丈夫です…」
「ドジなんだな」
そう、クールを崩さず微笑んで言うと僕の頭をポンと撫で去って行く。心臓が跳ね、顔が熱くなったのがわかる。振り返ると、もう西園寺先輩は人混みに消えていた。
頭を撫でられたりされる免疫力なんてない僕は、不覚にもドキッとしてしまった。
「なんで僕?」
そう呟いた言葉は、誰にも聞こえず騒音にかき消された。昨日の保健室でのことから、やたらと僕に話しかけてくる。嫌なわけではないが、理由がわからない。
ただ、絡まれるといろいろ面倒だ。あんなイケメンと、こんな陰キャが連むなんて、僕は、少女漫画の引き立て役にしかならない。いや、モブだ。
午前の授業が終わり昼休み。少し気分を変えてみようといつもは中庭で食べる弁当を屋上で食べることにした。
でも、そこには先客がいて、
「え……」
「あ……」
西園寺先輩!? なんでここに、?
タイミング、最悪すぎる。やっぱり、中庭で…
「どこ行くの?ここで食べようと思ったんじゃないの?」
「えっと…お邪魔かなと……」
気まずいじゃん、2人きりとか。昨日と今日で、僕はもう、あまり関わりたくは無い。調子が狂うから。どうせなら、時間を巻き戻して、まだ出会ってない時に戻りたい。
「邪魔じゃない」
いや、そんな無表情で言われても。こういう時、断れる性格になりたかったな。
「はい……」
ソッと、西園寺先輩の座っているベンチに座った。屋上には、この青いベンチが一つしかない。それも、少し小さめだから、西園寺先輩との距離が近い。心臓がずっとうるさくて、西園寺先輩に聞こえてないか心配になる。なんでこんなに心臓がうるさいんだ。別に、ドキドキすることなんてないのに。
「優、弁当なんだ」
「はい……」
「手作り?」
「まぁ……一応…」
「すごいね」
「ありがとう、ございます……」
すごいのか?
わからない。手作り弁当を褒められたことなんてないから、すごいことなのかわからない。でも、嬉しいな。
「ねぇ、肉団子、一つ頂戴」
「え…いいですけど……」
「ありがとう」
僕の弁当箱から肉団子を一つ摘み 、食べると、無表情だった顔が少し緩んだ。不味くはなかったようだ。それだけで胸を撫で下ろした。
「めっちゃ美味しい」
「良かったです……」
自分の作ったもので、誰かが笑ってくれるのって、こんなに嬉しいんだ。
「ごちそうさま。また食べさせてよ」
「え……いいですけど…」
「ありがとう、じゃ。」
体育館にゾロゾロと人が集まって来て一気に騒々しさが増す。周りをキョロキョロ見渡していると誰かと目が合った。西園寺先輩だ。
すぐさま目を逸らす。昨日のことが頭の中でフラッシュバックする。
ダメだ、どうしても頭から、あの人が離れない。もう一度西園寺先輩の方に目を向けるとあちらもこっちに視線を向けていた。少し微笑み感じよくしておこう。また目をつけられては困る。
ここの学校の校長先生の話は、長い割に内容がない。周りの生徒は雑談を始める者、寝ている者もいる。辺りを見渡せば、先生たちも寝ている。この光景も、二年になった今では慣れたものだ。
そんな中、さっきからずっと視線を感じる。
その視線の正体は_
(西園寺先輩……)
あれは…僕のことを見てる?
いや、気のせいだ、多分。でも、僕の隣には誰もいない。
校長の話が終わり、現実に戻される。
あの人が何を考えているのかわからない。集会が終わり、生徒たちが教室に戻っていく。
「ねぇ」
背後から、昨日と同じ声が聞こえた。
「はい……?」
「怪我、大丈夫?」
「あ…はい……大丈夫です…」
「ドジなんだな」
そう、クールを崩さず微笑んで言うと僕の頭をポンと撫で去って行く。心臓が跳ね、顔が熱くなったのがわかる。振り返ると、もう西園寺先輩は人混みに消えていた。
頭を撫でられたりされる免疫力なんてない僕は、不覚にもドキッとしてしまった。
「なんで僕?」
そう呟いた言葉は、誰にも聞こえず騒音にかき消された。昨日の保健室でのことから、やたらと僕に話しかけてくる。嫌なわけではないが、理由がわからない。
ただ、絡まれるといろいろ面倒だ。あんなイケメンと、こんな陰キャが連むなんて、僕は、少女漫画の引き立て役にしかならない。いや、モブだ。
午前の授業が終わり昼休み。少し気分を変えてみようといつもは中庭で食べる弁当を屋上で食べることにした。
でも、そこには先客がいて、
「え……」
「あ……」
西園寺先輩!? なんでここに、?
タイミング、最悪すぎる。やっぱり、中庭で…
「どこ行くの?ここで食べようと思ったんじゃないの?」
「えっと…お邪魔かなと……」
気まずいじゃん、2人きりとか。昨日と今日で、僕はもう、あまり関わりたくは無い。調子が狂うから。どうせなら、時間を巻き戻して、まだ出会ってない時に戻りたい。
「邪魔じゃない」
いや、そんな無表情で言われても。こういう時、断れる性格になりたかったな。
「はい……」
ソッと、西園寺先輩の座っているベンチに座った。屋上には、この青いベンチが一つしかない。それも、少し小さめだから、西園寺先輩との距離が近い。心臓がずっとうるさくて、西園寺先輩に聞こえてないか心配になる。なんでこんなに心臓がうるさいんだ。別に、ドキドキすることなんてないのに。
「優、弁当なんだ」
「はい……」
「手作り?」
「まぁ……一応…」
「すごいね」
「ありがとう、ございます……」
すごいのか?
わからない。手作り弁当を褒められたことなんてないから、すごいことなのかわからない。でも、嬉しいな。
「ねぇ、肉団子、一つ頂戴」
「え…いいですけど……」
「ありがとう」
僕の弁当箱から肉団子を一つ摘み 、食べると、無表情だった顔が少し緩んだ。不味くはなかったようだ。それだけで胸を撫で下ろした。
「めっちゃ美味しい」
「良かったです……」
自分の作ったもので、誰かが笑ってくれるのって、こんなに嬉しいんだ。
「ごちそうさま。また食べさせてよ」
「え……いいですけど…」
「ありがとう、じゃ。」

