恋といえばあれとそれとこれ。

「もう知らないし!」
気づいたらそう叫んでいた。カッとなると歯止めが効かなくなるのが悪いところ。
彼は傷ついたような、負けたくないというような表情をしている。
私は折れる気はない。
彼もそうだろう。
(大好きな彼氏なのに……)
自分のしたことを今更ながら後悔する。
元はと向こうだけど…。

『それ、なんか、変じゃない?』
私が友達とお揃いで買ったくまのキーホルダーをそう言ってきた。
『は?』
思わずそう言ってしまった。言った後で、「しまった」と思う。
『意見を言っただけなんだから、そんなキレなくてもよくね??』
そう言われて私は更にカッとなる。
(なんでそんなこと言われなきゃいけないの?)
『私の持ち物なんて関係なくない?』
そう言うと、
『え…俺がいたらやだって言うか…』
頭をぽりぽりかきながらそういう彼に、
『はいはい、これの可愛さなんてわかんないでしょーね』
と言う。すると、彼もついにキレて、
『お前のがセンスないんだろ』
と言った。

これが事のあらましだ。
私はそれを思い出して、家まで走って帰る。
自分の部屋に着いて、しゃがみ込む。
(もう仲直りできないのかな…)
すると、
「本当にごめん!さっき色々考えて、俺が無神経なこと言った。ごめんね」
窓から顔を出すと、下に彼がいた。