恋といえばあれとそれとこれ。

ザー
大粒の雨が傘に当たって弾ける。
私は雨の中をトボトボと歩く。今日は最悪だ。何もいいことがない。
「あーあ……」
好きな人のタイプが私と真反対な人だということがわかったのだ。
だから、気分が落ち込んでいる。
(何もしたくない……)
家にも帰りたくない、学校にも行きたくない。
すると、
「っはっ、お前、何してんの」
振り返ると、彼が立っていた。大好きな彼がいた。焦っていて、体が少し濡れている。
「何も……」
流石にタイプが私と真反対だからとは言えない。
「だから、様子がおかしいんだよお前。…なんか俺のタイプを聞いてからじゃない?」
そう言われて、私は涙を溢す。見事に当てられて驚きつつも。
「あれ、嘘だよ」
突然そう言われて私はへ?となる。嘘?
「だって俺が好きなのは、…お前みたいな人だもん」
突然の告白に私は、大泣きする。傘もパサっと落とす。もう、涙なのか雨なのかわからない状況だ。
すると、彼が駆け寄ってきて、抱きしめてくれる。
「雨、寒いだろ…?」
そう言われて私は何回も深く頷く。すると、彼はフッと笑ってさらにギュッと抱きしめてくれた。
「…好きだよ」
そう言われて私は、また深く頷く。
(私も好きだよ…)