恋といえばあれとそれとこれ。

「キラッキラのピアスしてんね」
「おう」
ドヤ顔で返事をする彼氏。それに対してきゃっきゃと笑う私。
会話はいつもテンプレだ。同じような会話を毎日何回も何回も………。
(もう嫌かも……)
グッと胸が苦しくなる。
私が彼を好きになった理由の一つがピアスだった。
周りの目を気にしてないかのように、ギラギラで大きなピアスをつける彼。
それ全てが全部かっこいい。
そのとき丁度私もピアスをしていて、ピアスの話題で盛り上がったのが始まりだった。
そして去年の夏、

『好きです』

告白された。人生で初めて告白された。
私は胸が舞い踊るような気分だった。
友達と同じように歩いていけると思った。話題にもついていけると思った。
でも実際のところ、彼氏はそこまで嬉しいものじゃないんだなと思った。
(私があげたピアス…つけないし…)
私は決心する。
「どうして私があげたピアスつけないの?」
もし、ダサいとかそういう回答が返ってきたら、別れを申し込む。
気に入っただったら別れを告げず、これからも付き合う。
そう決めた。区切りをつけるか、つけないか。
全ては彼次第。

「え、だって、あのピアス、せっかく選んでくれたんだと思うと使えなくって…」

彼は顔を少し赤くしながら言った。