坂道の途中

姉御:
・・・聴くよ。

姉御は「ゆち」と名乗っている。この町の方なのか。

なゆと:
何かあると何でも自分一人のせいにする。自分から自己責任論を言った癖に上から目線でギャーだのピーだの・・・

ゆち:
なんか黒いよ?重いよ?押し込まれてるよ?

なゆと:
自分が一人で生きているわけじゃねーし。手作業にだって制限はあるんだぞ。

ゆち:
わかった。人を求めてるか、人に仕事を求めてるんだ。

なゆと:
仕事っていうか・・・一人の人にできないことだっていくらでもあんだろが。

ゆち:
一人ひとりの存在は小さくても、私たちにできることはあるのか。

なゆと:
そのフレーズ、確か・・・

ゆち:
知ってるよ。環境の集まりで言ってたよね。

なゆと:
力を得るだけなら簡単だ。けどさ、どんな力を持っていても存在なんて小さいもんだ。どうやって0から100までやるんだ?

ゆち:
料理だって、一人ひとり、できが違うのにね。お菓子作りなんか尚更。

なゆと:
努力なんて無い。元々の才能があってこそだ。

ゆち:
役割、というよね。