「……本当に最低な事件だった」
ジェレミーはベッドの上でも罵るのをやめない恋人の胸に、笑いながらキスを這わせた。
「大変だったようだな」
「まったくだ!」
「いや、トーマスとヒースがだ」
数日ぶりに夜を共に過ごしているトラヴィスは、予想通りに気が立っていた。あれだけ不満たらたらで捜査に向かったのだから、ただでは帰って来ないと思っていたが、まさに触れれば噛みついてくるばかりの状況に、ジェレミーは苦笑いするしかなかった。八つ当たりされるのはいつものことなので、その分ベッドの上で気持ちを静めさせることにした。
「……どういう意味だ?」
物騒な声と共に、自分の髪を掴もうとする手の気配を感じたが、ジェレミーは無視して、キスの痕が散らばる胸に唇を埋めた。相変わらず厚みある男らしい胸に惚れ惚れしながら、トラヴィスを感じやすくさせる。
「……くそったれめ……」
唸る声に、熱がこもる。
「だから……金髪野郎は嫌いだ……」
「そうだったな」
トラヴィスから何気に色々とぶちまけられたが、金髪野郎が大嫌いだったとは初めて知ったジェレミーである。恋人の絶好調な憎まれ口っぷりに、ますます苦笑するしかなかった。
「実にお前らしいカミングアウトだ」
「……文句があるなら、かかってこい」
トラヴィスは挑発するように囁く。
ジェレミーは全身の肌がいっそう熱くなってゆくのを感じた。どうしてこうも自分をそそるのが上手い男なのだろうと、口づけを味わっていた唇がかすかにゆるんだ。自覚がないぶん、誘惑はとても刺激的だ。
――拒めるわけがない。
ジェレミーは短く呟いた。
「ギブアップはさせない」
トラヴィスは小さく呻いて、身じろぎをする。
乱れた息遣いが、シーツの上にこぼれ落ちる。
その声をもっと激しくさせたいと、ジェレミーはさらに責めた。
「……こっちへ、来い……」
突然、トラヴィスは腕をだるそうに伸ばした。
「どうした?」
ジェレミーは視線だけを上げる。
「いいから……来い……」
かすれ声を呑み込んで、呼びつける。
ジェレミーはいったん愛撫をやめ、トラヴィスの上から屈み込んだ。すると、トラヴィスは両腕をジェレミーの首に回し、いきなり自分へ引き寄せると、強くキスを押しつけた。
「……言い忘れていたことがあった」
トラヴィスの声はひどく欲情していた。
「お前は、最高の金髪野郎だ……」
息も奪いとるかのような乱暴なキスを、ジェレミーの唇に何度も味あわせる。
「……少なくとも、くそったれの金髪野郎ではなくなったというわけだな?」
荒々しいキスの嵐に、ジェレミーはくすぐったくなった。恋人が自分を求めているのだと、すぐにわかった。
「……俺は今、最高に気分がいい」
トラヴィスはそう言うと、喉で笑う。
ジェレミーはしっかりとそのオーダーを受け取った。
「これからもっと気分が良くなる、トラヴィス」
「……一緒にだ、ジェレミー……」
二人は互いに抱き締め合いながら、深く愛しあっていった。
ジェレミーはベッドの上でも罵るのをやめない恋人の胸に、笑いながらキスを這わせた。
「大変だったようだな」
「まったくだ!」
「いや、トーマスとヒースがだ」
数日ぶりに夜を共に過ごしているトラヴィスは、予想通りに気が立っていた。あれだけ不満たらたらで捜査に向かったのだから、ただでは帰って来ないと思っていたが、まさに触れれば噛みついてくるばかりの状況に、ジェレミーは苦笑いするしかなかった。八つ当たりされるのはいつものことなので、その分ベッドの上で気持ちを静めさせることにした。
「……どういう意味だ?」
物騒な声と共に、自分の髪を掴もうとする手の気配を感じたが、ジェレミーは無視して、キスの痕が散らばる胸に唇を埋めた。相変わらず厚みある男らしい胸に惚れ惚れしながら、トラヴィスを感じやすくさせる。
「……くそったれめ……」
唸る声に、熱がこもる。
「だから……金髪野郎は嫌いだ……」
「そうだったな」
トラヴィスから何気に色々とぶちまけられたが、金髪野郎が大嫌いだったとは初めて知ったジェレミーである。恋人の絶好調な憎まれ口っぷりに、ますます苦笑するしかなかった。
「実にお前らしいカミングアウトだ」
「……文句があるなら、かかってこい」
トラヴィスは挑発するように囁く。
ジェレミーは全身の肌がいっそう熱くなってゆくのを感じた。どうしてこうも自分をそそるのが上手い男なのだろうと、口づけを味わっていた唇がかすかにゆるんだ。自覚がないぶん、誘惑はとても刺激的だ。
――拒めるわけがない。
ジェレミーは短く呟いた。
「ギブアップはさせない」
トラヴィスは小さく呻いて、身じろぎをする。
乱れた息遣いが、シーツの上にこぼれ落ちる。
その声をもっと激しくさせたいと、ジェレミーはさらに責めた。
「……こっちへ、来い……」
突然、トラヴィスは腕をだるそうに伸ばした。
「どうした?」
ジェレミーは視線だけを上げる。
「いいから……来い……」
かすれ声を呑み込んで、呼びつける。
ジェレミーはいったん愛撫をやめ、トラヴィスの上から屈み込んだ。すると、トラヴィスは両腕をジェレミーの首に回し、いきなり自分へ引き寄せると、強くキスを押しつけた。
「……言い忘れていたことがあった」
トラヴィスの声はひどく欲情していた。
「お前は、最高の金髪野郎だ……」
息も奪いとるかのような乱暴なキスを、ジェレミーの唇に何度も味あわせる。
「……少なくとも、くそったれの金髪野郎ではなくなったというわけだな?」
荒々しいキスの嵐に、ジェレミーはくすぐったくなった。恋人が自分を求めているのだと、すぐにわかった。
「……俺は今、最高に気分がいい」
トラヴィスはそう言うと、喉で笑う。
ジェレミーはしっかりとそのオーダーを受け取った。
「これからもっと気分が良くなる、トラヴィス」
「……一緒にだ、ジェレミー……」
二人は互いに抱き締め合いながら、深く愛しあっていった。



