電脳戦隊ネットレンジャー

「なに関係ない会話してるんだアイツらは……」

 すっかり呆れ返る想の頬に、鋭い『何か』で傷がつく。とっさにホームページを確認すると、アンティウヌは自分の目の前に立っているらしい。

『昨日ぶりだねボウヤ。マクスをしていないと結構いい男じゃないか』
「お前なんかに好かれてもうれしくない」その言葉を想は飲みこんだ。

『せっかくイイ男だけど残念……。【あの方】の為に死んでもらうよ』
「あの方?」
『グッバイ、かわいいボウヤ』

 アンティウヌが長い爪を振り上げ、想は顔を背け、固く目を瞑る。
 キィンと。高音がし想が目を開けると、何の変化もなかった。沙弥が散弾銃をサーベルに変え、アンティウヌの爪を受けていた。

「竜也、健太! 想どかして!」

 沙弥がそう言うと、想の肩に誰かの手が触れ、アンティウヌの視界に入らない所まで連れて行かれた。ホームページを確認すると、その手は竜也のものだと分かる、そしてアンティウヌと戦っているのが沙弥もとい、望月だという事も分かる。度々ホームページを確認しなければ分からないこの状況に、想はもどかしさを感じていた 。

「!」
「望月さん!!」

 想を気にかける沙弥の一瞬の隙をついて、アンティウヌは沙弥に切りかかる。胸をおさえてうずくまる沙弥を一蹴りし、アンティウヌは、想達の元へ向かって歩いてきた。

「ど、どうしましょう竜也さん……来ちゃいましたよ……」
「ほ、ほほほほんとだ……どど、どうしよう」
「竜也、健太」

 傷が回復し、目を覚ました淳は二人に声をかける。

「オレのエネルギー使って、そこのタカビーな王様守ってやれ。望月(アイツ)ならすぐ回復すんだろ」

 両手で竜也と健太の腕をつかむと、淳のエネルギーが一気に二人送りこまれる。即時に力をフル活動させてバリヤーを張る二人と交代に淳は付近の壁に背中をあずける。想は淳のいるらしき場所に手をのばすが、何の感触もない。