「大文字! また遅刻だぞ!」
「センセー、カンベンしてよ。昨日怪物のオバサンにやられた傷が痛むんだから」
「なに訳の分からない事言ってんだ」
笑いの中、淳が席に着くと、右後ろの女子が声をかけてきた。
「淳っ、怪物のオバサンって、もしかしてアンティウヌって人?」
早速眠りにつこうとしていた淳は、その女子の言葉に目を丸くし、飛び起きる。
「な、な、な、な、なんでソレ知ってんだお前!」
「何でって……ネットレンジャーの事でしょ? みんな知ってるよ」
「だから何で!!」
淳は身を乗り出して女子に聞く。
「こら大文字! 遅刻してきた上、授業妨害とはいい度胸だ。四七ページから五ページを訳してみろ。できるまで座るな」
教科書を持ったまま立ちつくす淳を、助けようとする人間は誰一人としていなかった。小声で先程の女子が声をかけてきた。
『淳、淳ィ』
『あぁ?』
『ネットレンジャーにはホームページHPがあるのだ』
「想お坊っちゃま。起床のお時間ございます。想お坊っちゃま」
いくら呼んでも、中から返事は返ってこなかった。すると想の母親がどこからともなく現れ、想の部屋の扉を叩く。
「想、入るわよ」
有無を言わさず、半ば強引に部屋に入った想の母は、まだ机にうつぶせになって寝ている想の側へ暑いていく、想の背中に手を置き、顔をのぞきこむと、想が目を開けている事に気づく。
「想、どうしたの?」
「体が動かない」
「金縛りかしら?」
「いや多分……違う」
「そう。別にかまわないけど、体には気をつけてね」
そう言うと想の母は、ベッドから毛布を一枚引き抜くと、想の背中にかけた。それから、想の体が完全に動くようになったのは、正午を過ぎてからだった。
「センセー、カンベンしてよ。昨日怪物のオバサンにやられた傷が痛むんだから」
「なに訳の分からない事言ってんだ」
笑いの中、淳が席に着くと、右後ろの女子が声をかけてきた。
「淳っ、怪物のオバサンって、もしかしてアンティウヌって人?」
早速眠りにつこうとしていた淳は、その女子の言葉に目を丸くし、飛び起きる。
「な、な、な、な、なんでソレ知ってんだお前!」
「何でって……ネットレンジャーの事でしょ? みんな知ってるよ」
「だから何で!!」
淳は身を乗り出して女子に聞く。
「こら大文字! 遅刻してきた上、授業妨害とはいい度胸だ。四七ページから五ページを訳してみろ。できるまで座るな」
教科書を持ったまま立ちつくす淳を、助けようとする人間は誰一人としていなかった。小声で先程の女子が声をかけてきた。
『淳、淳ィ』
『あぁ?』
『ネットレンジャーにはホームページHPがあるのだ』
「想お坊っちゃま。起床のお時間ございます。想お坊っちゃま」
いくら呼んでも、中から返事は返ってこなかった。すると想の母親がどこからともなく現れ、想の部屋の扉を叩く。
「想、入るわよ」
有無を言わさず、半ば強引に部屋に入った想の母は、まだ机にうつぶせになって寝ている想の側へ暑いていく、想の背中に手を置き、顔をのぞきこむと、想が目を開けている事に気づく。
「想、どうしたの?」
「体が動かない」
「金縛りかしら?」
「いや多分……違う」
「そう。別にかまわないけど、体には気をつけてね」
そう言うと想の母は、ベッドから毛布を一枚引き抜くと、想の背中にかけた。それから、想の体が完全に動くようになったのは、正午を過ぎてからだった。


