上目遣いでこちらの顔色を窺ってくる亮クン。
可愛い。
結人に渡したくないよ。
「亮クンは、結人の事、どう思ってる?」
「どうって……大切な幼馴染だよ」
「本当?」
「うん」
君がそう言うのならそれでいい。
まだ誰のものにもならないでほしい。
そうして取ってつけたように勉強会という約束を取り付け、亮クンの家で距離を縮めよう作戦に打って出たのだった。
~・~・~・~・~
「もっと優しく教えてよ~~僕亮クンがいいな」
「亮だって自分の勉強あるんだから、迷惑かけない!」
亮クンの部屋に入って皆で会話したところまでは順調だったのに、勉強会が始まると雫クンにこれでもかと狙い撃ちされ、スパルタな勉強会に僕の心は半分折れかけていた。
「雫クンだって自分の勉強していいんだよ?」
「俺は亮(推し)の勉強を応援してるんだ。とにかくお前は俺に聞け」
「ひーん」
もうやだ。
なんなのこの人。
裏表ないのは分かるけど、ストレート過ぎて僕のガラスのハートがもたない……僕の癒しであるマイスウィートハニー(亮クン)は結人とオヤツを持ってきてくれるとかで一緒にキッチンに行っちゃうし!
「僕も一緒に行きたかったな~~」
「行けばいいんじゃん?」
「え、でも迷惑になるし」
君は何でもストレートでいいよねって言いそうになり、グッと堪える。
そんな僕に雫クンが、本当に真っすぐに言葉を返してきたのだった。
