牽制のつもりか?
コイツに気持ちを知られても何ら問題ないし、むしろ伝わってもらわないと困るが、それで亮にアプローチされてもな……。
意味深な視線を向けられて混乱しつつもムクドでの勉強会を終え、亮と駆流と最寄り駅で電車から降りた。
「じゃあね~~亮クン、またね」
「う、うん!」
「………………」
またね?
何か意味深な言葉だったな……亮も微妙な反応だったし、何かあるのか?
二人で自宅へ向かう道すがら、疑問をぶつけてみる事にした。
「駆流と何かあんのか?」
「その……僕の部屋で一緒に勉強会する事になって」
「は?」
なん、だと?
あの部屋に駆流が来る?
俺と亮の思い出が詰まった場所にアイツが……想像しただけで胸が搔きむしられる思いになる。
「まさか2人?」
「うん」
「は?!」
2人キリ、だと?!
なんでそんな話に……まさか亮がトイレに立った時か?駆流もトイレに行ってたし、その時に約束を取り付けたとしか思えねぇ。
アイツ…………つか、どうやって連絡とるんだよ。
「連絡交換したのか?」
「う、うん。予定決めるのに繋がっておいた方がいいかなって」
「はぁ?!!」
駆流のヤツ……亮の連絡先を簡単に手に入れやがって。
亮と駆流が連絡取り合うとか…………クソッ!油断した。駆流を甘く見てた。
「その勉強会、俺も行く」
「え? そうなの?」
「ダメか?」
「そんなわけないよ!!嬉しいよ!母さんも喜ぶだろうし、結人なら我が家はウェルカムだよ~」
