僕と幼馴染のままならない関係



 「はーい!」


 ――ガチャッ――


 「やほ~~一緒に来たよん」

 「っす」

 「亮~~ハヨっす!」

 「みんないらっしゃい!どうぞ~」

 「「お邪魔しゃす」」


 結人と駆流クンの声が重なり、互いに顔を見合わせている。


 「ちょっと~~真似しないで」

 「俺のセリフだし。真似すんな」

 「あはは」


 楽しい会話をしながら皆を自室へと連れて行くと、駆流クンと雫が部屋を物色し始めた。

 特に見られて困るものもないので放っておいたところ、僕の乙女ゲームのソフトを見つけ、駆流クンが喜々として語り始めたのだった。


 「ねぇ、これ!僕も好きだったんだ~~」

 「なぬ?!」

 「え、乙春好きだったの?!今は2も出てるんだよ。絶対面白いからプレイした方がいいよ!」


 僕と雫は思わず反応してしまう。

 乙女ゲーム好きがここにもいたとは思わず、つい声を上げてしまった。
 

 「知らなかった~~2には蓮くん出る?」

 「もちろん!」

 
 僕たちが乙春2の話で盛り上がっていると、結人が駆流クンにツッコミを入れてくる。


 「でも駆流はやめた方がいいだろうな」

 「なんでよ?」 

 「お前がゲームなんてやったら全く勉強しなくなるだろうが」

 「そんな~~」
 
 「やっぱりやめた方がいいかもね……」

 「亮クンまで!酷い~~~」


 駆流クンは嘆き節が止まらず、結人は容赦なくスルーする。


 「っし。じゃあ始めるか」

 「うん」

 「酷い~~~結人のバカ~~アホちん~~」

 「っせーな、やるぞ!」


 こんなやり取りも自然なんだから、二人は本当に仲が良いんだなと感じる。

 僕も気合を入れなおし、テーブルに教科書とノート、ワークを広げ、皆で勉強を始めた。

 雫は結構スパルタで、駆流クンに対しては特に厳しい。