「そういや今日、委員会決めるんだよな~~めんどくせー」
「雫は何か委員会やる?」
「ん――迷い中。亮は?」
「僕も迷い中。体育祭が近いから体育祭実行委員にはなりたくないな」
「分かる!絶対大変そうだもん!」
やっぱり皆思う事は一緒だったか……そんな他愛ない話をしながら、雫と教室へと向かった。
散々体育祭関係の委員会は嫌だと話していたのに――――結局僕は体育祭実行委員に決まってしまったのだった。
「どうしてこんな事に……」
「亮……ごめんな。さすがの俺もお前の事守りきれなくて…………推しを守れないなんて失格だ……」
「雫、そこまで落ち込まなくても」
「俺が代わろうか?」
僕たちのやり取りを見て、真司がそう言ってくれる。
でも真司は野球を頑張りたいだろうから、委員会はさせられない。
今年の夏のベンチ入りメンバーに入れるかどうかで、毎日必死に練習しているのを知っているから。
「いや、大丈夫だよ。僕、帰宅部だしやるよ。もしかしたら体育祭も委員の活動であまり参加しなくてもいいかもしれないし!」
「それは甘いぞ、亮~~」
「やっぱり?へへっ」
皆それぞれ頑張っているんだし、委員の仕事をちゃんと全うしよう。
そしてさっそく放課後に委員会があるので僕は残り、もう一人の体育祭実行委員メンバーの女子と共に委員会のある教室へと移動した。
隣同士で座りながらメンバーが揃うのを待つ。
一緒の委員になったのは新垣 真衣(にいがき まい)という女子で、クラスでは人気があり、一般的に可愛らしい人だ。
僕はクラスで地味眼鏡なのでそういう女子とは話した事もなく、向こうも僕の事を知らないだろうと思っていたら、意外にも知っていて丁寧に話しかけてくれた。
