「お、おい亮~~泣くな。良かったな!亮が嬉しいなら俺も嬉しいぜ」
「うん。ありがとう、雫」
「どうした?」
「真司……聞いてくれよぉぉ」
ギリギリに登校してきた真司が声をかけてきたので、僕は一連の出来事をかいつまんで話した。
黙って聞いてくれた真司は全部聞いたあと、「そうか。良かったな」と言ってくれて、その日の学校生活は朝からとても幸せな一日になったのだった。
~・~・~・~・~
「んふふっ」
「なんだよ。気持ち悪ぃぞ」
「なんでもいいんだ。今日も一緒に帰れるなんて思ってなかったから、嬉しくて」
電車を降り、自宅へ向かう道すがら、ずっとご機嫌の僕に対して結人が若干引き気味だけど、そんなの全く気にならなかった。
こんな風に下校出来る日が来るなんて……!
「……こんなんでいいなら、バイトない日だったら一緒に帰ってもいいぜ」
「え!本当?!」
「…………っ、そんなに喜ぶ事かよ!」
「当たり前だろぉぉ約束だよ!!」
「わ、分かった……分かったから手を離せ……」
つい勢い余って手を握ってしまう。
結人は照れているのか顔を赤くしていて、僕は現実に戻り、パッと手を離した。
良かった、普通に話せてる……それにバイトない日は一緒に帰ってくれるって…………嬉し過ぎる!
僕の家に着き、母さんが出迎えてくれて、一緒に晩御飯を食べた……本当に昔みたいな光景だ。
「早めにRINEしてくれて良かったわ!沢山用意出来ちゃった」
「本当に凄い量だね……いつもの3倍くらいあるよ」
目の前にはちらし寿司や肉じゃが、サラダにオードブルなど、何のお祝いかというくらい料理が並べられている。
「これ、全部おばさんが?」
結人の驚く顔を見て、母さんが嬉々として話す。
「もちろんよ!結人くんと晩御飯なんて久しぶりだもの~~さぁ、沢山食べてね」
僕も結人と話したかったけど、母さんも負けないくらい話したかったんだな。親友の息子だもんね。
僕たちは目の前に広げられたご馳走をこれでもかと堪能し尽くした。
途中で父さんも帰ってきたので四人で懐かしい話に花を咲かせながら――――
「もう食えねぇ……」
「僕も…………」
「いっぱい食べてくれて嬉しいわ~~3人だと絶対に残っちゃうから。そうだ、昨日のお礼を結人くんのお父さんにしたいんだけど……」
