「昨日、結人はすぐ帰ったの?」
「そうよ~~あなたがぐっすり眠ってるから帰るって。せっかく晩御飯を一緒にと思ってたんだけど」
「そっか」
「制服のまま眠っちゃうんだから……寝ぼけてるから着替えさせるの大変だったのよ」
「ごめん、ごめん。すっかり疲れ切っちゃって」
朝ごはんを食べながら、母さんと昨日の話を聞いていた。
何だか気まずい夢を見たせいで、結人の話を聞きにくい。
でも母さんから彼の話が出ると喜んでいる自分がいる。
そっかー……すぐに帰っちゃったのか。
一緒に晩御飯食べたかったな……すぐ帰ったならあの夢もただの夢か…………って、なんで僕はガッカリしてるんだ。
「結人くんに感謝しなきゃね!また連れてきなさいよ」
「うん」
「今日でもいいわよ。結人くんと御飯なんて小学生以来だわ。あの子を見てると加奈を思い出す~~そっくりね!」
加奈おばさんにそっくりの結人と会えて、母さんもご機嫌だ。
結局眼鏡は新しいのを新調するのに時間がかかるので、作っている間、古いので間に合わせる事にした。
「いってきます!」
意気揚々と家を出て、颯爽と学校へと向かった。
結人が学校に来ていたら、昨日のお礼を言わないと……早めに学校に着いたので、まだクラスには人がまばらだ。
今の内に結人のクラスに行こうかな。早く会いたいし。
