僕と幼馴染のままならない関係


 だんだんと荒れてきて髪の色が変わったりクラブに行くようになったりしたけど、女の子をお持ち帰りしたりはしない……きっと”亮クン”が関係しているんだろうな。

 そんな”亮クン”に、高校で初めてお目にかかることになる。

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 ”亮クン”は小さくて、見た目はちょっとオタクっぽい。

 分厚い眼鏡に目深に切り揃えた前髪、白い肌……いかにも引きこもりオタクって感じ。

 こんなのが結人の好きな人?

 でも亮クンと言葉を交わした後の結人は明らかに動揺していて、僕が見た事のないほど感情が動き、自分から拒絶してるくせに顔は赤くなっていたりして――――

 物凄く面白い。

 めちゃくちゃ好きじゃん!!!


 「あ、亮クン」

 「…………っ!」

 「と思ったら違う人だった~~」


 クラスで亮クンの名前を出すだけでビクッと反応しちゃって……本当に面白い!

 退屈な日常が面白くなりそうな予感がして、僕はわくわくが止まらなかった。

 ある日ちょっとだけ意地悪をした。

 歯科検診の時に亮クンに放ったひと言――――


 「結人には気を付けて」

 
 多分こんなことを言われて酷く動揺しただろう。

 結人は君のことが大好きだから、あんまり無防備に追いかけてると襲われちゃうよって警告しただけなんだけど。

 でも結人に好かれてるなんて思ってないだろうし、亮クンには何のことが分からないだろうな。

 それでも彼が結人を諦める気配はない。