「まぁ!亮~~どうしたの?!」
「ちょっとトラブルに巻き込まれちゃって……」
「なんてこと……って、あなた結人くん?!」
「……っす。お久しぶりです」
「久しぶりじゃない~~ここで話すのもなんだし、入って入って!」
僕をおんぶしたままの結人は、母さんに促されるまま我が家へと入った。
そしてそのまま僕を自室まで連れて行ってくれたのだ。
「重いから階段は自分で上るよ!」
「黙っておんぶされてろ。足も痛いんだろ」
なんで分かるんだろう。
どのタイミングで痛めたのか分からないけれど、膝もズキズキ痛かったのでほんの少し引きずっていたかもしれない。
でも分からないように歩いてたつもりなのに……そんなところまで見ていてくれたことが嬉しくて、このままずっと背中にいられたらなぁ、なんて思ってしまう。
僕の自室に入り、そのままベッドへおろしてくれた結人は、
「少し休め。おじさんとおばさんには俺が説明しておくから」
と言って部屋を出ていってしまったのだった。
路上では本当に危なかった……自分の行動には気を付けないと。
もし喧嘩にでも発展していたら、暴力沙汰になってしまいかねないので止められて良かった。
自分の不注意が原因で、大事な幼馴染の手を汚してしまいたくない。
でも――――
僕の為に結人が凄く怒ってくれて、喜びを隠せない自分がいる……凄く嫌われていると思ってたから。
そうじゃないって思っていいのだろうか。
ベッドに寝転がって一人、悶えた。
