僕と幼馴染のままならない関係


 「ちょっと~~~~僕たちの友達傷つけないでくれない?!!」

 「亮!!大丈夫か?!」


 少し地面に顔を擦り、頬がヒリヒリする……衝撃で眼鏡が吹っ飛んでしまった為、あまり周りもよく見えない。
 
 でも二人が駆け付けてくれて、彼らの優しさに胸がじんわり温かくなった。


 「クソがッ!!」

 「だめ!!!」

 
 結人が殴りかかりそうな雰囲気だったので、咄嗟に腕を掴んで止めた。


 「…………ッ!」

 「大丈夫だから」

 
 僕の腕を振り払ってしまいそうな勢いだったけれど、意外にも結人は思い止まってくれたので、僕はなんとか体を起こし、ぶつかってしまった相手へと向かっていった。

 あれ、そういえば眼鏡を拾っていないんだった。

 でも視界がボヤけているおかげで、あまり怖くないぞ。

 とにかく皆に迷惑をかけたくなかったので、その相手と思われる人物の手を握り、笑顔で謝罪をしたのだった。


 「すみません、ワザとじゃないんですけど痛かったですよね。並んで歩かないように気を付けます。結人と駆流クンは悪くないので」


 僕がそう言うと、相手の人からは随分動揺したような言葉が返ってきた。


 「え、あ……あの…………こちらもすみませんでしたッ!!!」

 「?!」


 どうして向こうが謝っているんだろう?

 ちょっと顔が赤いような……?

 でもこれで大丈夫そうだなと思った僕は、「こちらこそ!」と握った手を振り、笑顔で応えたのだった。

 ひとしきり挨拶が終わったので、結人のお友達はそのまま皆去っていったようだ。


 「結人も駆流クンも迷惑かけてごめんね。僕の為にお友達と仲悪くなったらごめん……」


 ぼんやりとした視界の中、2人の顔を見ながら謝る事しか出来なかった。