「すみません!」
「ああ゙?!」
ひぇ~~めちゃくちゃ怒ってる!!
どうしよう……自分のせいで結人や駆流クンに迷惑をかけてしまうかもしれないという事に、焦りと申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
そんな僕の気持ちをよそに、ガラの悪い人達の一人が突然結人や駆流クンの名前を口にしたのだった。
「結人に駆流じゃねーか!こんなとこで会うとはな」
「あ゙――……」
「これからクラブ行くけどお前もどうだ?」
え……お友達なの?
下げていた頭を上げると、ぶつかった人達と結人たちが仲良さげに話している姿が目に入ってくる。
こんな怖い人とも友達なんだ……顔が広いんだな。
迷惑かけなくて良かったとホッとする気持ちの反面、とても遠い世界の人間に見えてしまうのだった。
彼らは僕には全く分からない話をし始め、ぼーっと眺めているしかなかった。
僕が会わなかった中学生時代、結人にどんな交友関係があるのかなんて分からない。
仕方ない事とは言え、凄く寂しく感じるものだな。
そして彼らの中にいる一人の女性が結人の腕に自分の腕を絡ませていて、なんだかイケナイものを見ているような気がしてしまう。
また胸がモヤモヤしてきた。
こんなにカッコいいんだからモテるよね。
僕はこの中には入っていけない……邪魔にならない内に帰ろうと考え、そっと彼らから離れようとした瞬間、制服の襟ぐりを掴まれて引っ張られ、そのまま持ち上げられてしまう。
「うっ……ぐぁ……っ」
「おいおいおい、どこ行こうとしちゃってるわけ?オレにぶつかっておきながら」
「亮!!」「亮クン!!」
僕を持ち上げているのは、ぶつかった男性だ……掴まれた首が苦しくて、息が吸えない。
遠くで結人と駆流クンが何か言ってる気がする…………結人の腕に絡みついてた女性が僕を見て笑ってる――――なんでこんな目に遭ってるんだっけ――――
だんだん意識が遠くなってきた気がした瞬間。
僕の体は地面に放り出されたのだった。
しかし、なぜか地面に激突する事はなく、誰かが受け止めてくれたおかげで地面に激突しなくて済んだ。
