迷惑じゃないならいいか、とホッと胸を撫でおろす。
ひとまず駆流クンの言葉に頷き、バイト終わりまで2人で待つ事にしたのだった。
~・~・~・~・~
「お疲れ様!」
「…………チッ」
バイトが終わった結人が従業員出入口から出てきたので言葉をかけると、こちらに目もくれず舌打ちされてしまう。
「結人~~そんな態度ばかりしてると、嫌われちゃうよ?」
「ぅるせーな、だいたいお前がっ!」
僕の目の前で、またしても2人が言い合いを初めてしまったのだった。
でもなんとなく2人はこういうやり取りが慣れている感じに見える。
いつもの2人って感じで……瞬間、何だか胸がモヤッとしたような気がした。
なんだろう、結人にも仲の良い友人の一人や二人はいるだろうし、当たり前のことだ。
でも何となく見ていたくなくて、咄嗟に結人の服を掴む。
「…………? なんだよ」
「あ、ごめん!もうすぐ日も落ちちゃうし、そろそろ帰ろう」
「そだね~~夜は危険だからね」
「帰るぞ」
「うん!」
学校以外で一緒にいられる事が嬉しくて、その時は相当浮かれていたのだと思う。
3人で並んで歩いていたら、一番端を歩いていた僕は前から歩いて来た人にぶつかってしまったのだった。
――ドンッ――
「いたっ」
「……ってぇ」
ぶつかった相手を見上げると、190cmはありそうな大柄な男性で、一緒にいる仲間も皆ガタイが良く、正直、やってしまったと思った。
あちこちにタトゥーが彫られているし、見るからに関わっちゃいけない人達だ。
物凄い形相で睨まれているので、とにかく頭を下げる。
