「ぉわっ!ビックリさせないでよ~~」
「ご、ごめん」
「なに?結人を探しに来た?」
「うん、最近姿見ないから休んでいるのかなって聞きにきたんだ」
「ふ――ん」
『結人には気を付けた方がいいよ』
あれはどういう意味で言ったんだろうか?まだそれほど会話をした事もないので、聞くに聞けずにいる。
僕の行動に意味深な目をしながらジッとこちらを見てくるので、眼鏡をしていてもその視線に耐えられなくなり、思わず視線を逸らす。
そんな僕の様子を見ていた雫が、後ろから助け舟を出してくれたのだった。
「ねぇ、亮を揶揄ってないで、結人って人が休んでるのかどうかだけ教えてよ」
「やだな~~揶揄ってるだなんて人聞き悪いんだから。なんで君たちはこの子の為にそこまでするの?」
「? 友達だからだろ」
「? 友達ってだけで?」
「それだけじゃない。亮は推しだからな!推しの幸せを全力で後押しするのは当たり前だ」
「そ、そう」
ふんすと鼻息を荒くしながら得意げに言い返す雫に、結人の友達の駆流クンはちょっと引き気味の反応だった。
なんだか2人の会話が噛み合ってない感じがする。
止めるべきか迷い、真司の方をチラリと見ると、なぜだかニコリと笑顔を向けられてしまう。
つられて笑顔を返す僕。
「ちょっとそこ~~何イチャコラしてんの?結人が見たら怒りそうだから」
「え、なんで?!」
駆流クンの言葉につい反応してしまった。
イチャコラしてないけど、してたら結人が怒るってどういうこと?
