僕と幼馴染のままならない関係


 結人に拒絶されてから一週間。

 あの日からまったく彼には会っていない。

 学食に行っても顔を合わせないし、廊下ですれ違う事もない……不良グループの中にもいないのを見て、学校にも来ていないのかもと考えた。

 遠くからチラチラ見ていても埒が明かないので、思い切って6組へと行く事を決意する。


 「亮が行くなら俺も付いて行くよ。6組はガラ悪いの多いし」

 「宝森が行くなら俺も行く」

 「雫……真司まで。ありがとう」

 「ん、気にするな」

 「そうだよ!」

 
 2人の気遣いがとても嬉しい。

 真司は話し方はぶっきらぼうだけれど、いつも気にかけてくれているのが分かる。

 何となく結人に似ているかもしれない。


 「お前さ~~亮の事は名前呼びで俺の事は雫って呼んでくれないわけ?」

 「宝森は宝森」


 真司にクレームを入れるけれどあっさり流され、ガックリうなだれる雫。

 思わずクスッと笑ってしまう。

 独りじゃないって事が嬉しいなぁ。

 何とか勇気を奮い立たせ、3人で6組へと向かったのだった。

 普段交流する事が滅多にないクラスへ行くという事もあり、ドキドキしながら顔を覗かせると、入口付近にあまり会いたくない人が座っていた。

 結人の仲間でいつも一緒にいる駆流という人だ。

 眼鏡越しだけれどバッチリ視線が合い、突然顔を出した僕に向こうも驚いてビクッとする。