酷い言葉を放ち、追いすがる亮の腕を振り払い、その場をあとにした。
アイツに触れられた箇所が熱い。
そんな無防備に近付かれると、アイツの華奢な腕を絡め取り、無邪気に声をかけてくる唇を俺の唇で塞いでめちゃくちゃにしたくなってしまう。
体型もあの頃とは真逆で、それが出来てしまいそうだから、自分の中で溜まっていく欲望を抑えなきゃならない。
こんな感情を持っているなんて、絶対に知られるわけにはいかない。
「結人~~待てよ~~~」
「………………」
遠くから駆流の声が聞こえてきたので少し頭が冷えてきた。
コイツと話すとなぜか冷静になってくる自分がいて、割とありがたい存在でもある。
きっと駆流は俺と同じで、他人に興味がない。
俺以上に興味が無さそうなので、一緒にいて楽なのかもしれない……変な慰めや余計な事を言ってくる事もないから。
でもなぜかこの時は亮について、聞きたくもない情報をしつこく聞かせてくる。
「結人が去ったあと大変だったんだよ~~亮クンが泣いちゃってさー」
「………………」
「雫クンって子が慰めてたなぁ。背中さすってあげたりして」
「………………」
「僕も一緒に慰めてあげたくなったよ。亮くんって結人が前に言ってた大切な子でしょ?」
「………………何が言いたい」
「やだなぁ、僕は面白い事が好きなだけさ」
俺は駆流の表情を見て溜息を1つ吐いた。
そうだ、コイツはこういうヤツだった――――他人に興味がないからこそ人が苦しんでいたり悩んでいると楽しくなってしまう性格。
外から傍観し、見て楽しむ。
