「お前は、二度と眼鏡を落とすんじゃねぇぞ。学校でも外すな、分かったな!」
「え……う、うん。もちろんそのつもりだけど」
「チッ」
完全に俺の独占欲だ。
でも幼馴染はほんのり頬を赤らめ、大きな目をパチパチと瞬きをしながら不思議そうな表情をしていた。
…………その仕草が、もう、本当に、ヤバい。なんだよ、その可愛さっっ!!!!
成長して体が大きくなったからか、小学生の時とは違う色気が出ている。
唇も触れられる距離にあるなんて……くそっ!
手を伸ばしてしまいそうだ。
自分の煩悩を必死で抑え、誤魔化すために悪態をつくのが精一杯だった。
未練タラタラかよ。
せっかくコイツへの気持ちを振り切ったと思っていたのに――――なんでお前は俺を追って同じ高校に来たんだ。
近づいてはいけないと思いつつ、その後も学校では事ある毎に幼馴染の眼鏡が外れそうになると駆けつけ、ご丁寧に眼鏡をかけ直している自分がいた。
だ~~~っっ俺はどうしたいんだっ!!!
自分に自問自答していた放課後。
玄関口では幼馴染と雫とかいう友人がイチャついている姿を見る事になる。
俺には見せないとびきりの笑顔――――眼鏡をしていても顔がほころんでいるのが分かる。
可愛いな……いや、そうじゃねぇ。
亮に対して反発しつつ、胸の中は独占欲が渦巻いていた。
イライラはついに限界に達し、矛先は幼馴染へと暴走していく。
