僕と幼馴染のままならない関係


 それが結人が小学5年生の時……ずっと泣いてばかりの結人を見て、自分の無力さを痛感した僕は、母さんに医療の道に進みたいと宣言する。

 そして母さんは、僕に1つ条件を出した。

 中学は受験し、勉学に励む事。

 僕は結人のように悲しむ人を少しでも救いたくて決意をし、彼と別の中学校へ行く事を決めた。

 その間、結人と学校は離れなければならなかったけれど……もしアイツの家族に何かあっても、今度は僕が助けたい。

 もちろん結人のことも。

 もう絶対あんな悲しい想いはさせたくないんだって、胸に誓ったんだ。

 どんなに自分の顔で揶揄われても中学校は必死に通い続けた。

 僕の本気を感じた母さんは偏差値が高い高校なら自分で選んでいいと言ってくれたので、結人が受験する高校をおじさんに聞き、この高校に来たのだ。

 こんな話、アイツには出来ないけど。

 雫は僕の話をひとしきり聞いて、黙り込んでしまう。


 「雫?」

 「…………亮~~~おっまえ、めちゃくちゃいいヤツだな!!俺、すっげー応援してるから!」

 「そ、そう?ありがとう!」


 雫が僕の両肩を掴みながら、半泣きでそう伝えてくる。

 絶対バカにするような人間じゃないって思ってたので、やっぱり雫には話して良かった。

 自分の夢を共有出来る友達がいて、それを応援してくれるなんて幸せだなぁ。

 そんな事を思っていると、僕の頭上から低くてほんの少し不機嫌な感じがする幼馴染の声がしてきたのだった。


 「おい……イチャつくならよそでやれ」


 頭上を見上げると、結人がこちらをジロリと睨んでいる。

 
 「あ、結人の幼馴染ちゃんじゃーん!お友達とイチャついてたの?僕も交ぜてほしいな~~」