僕と幼馴染のままならない関係


 「結人――――!!ガンバレ――!!!!」


 余った綱を体に巻き付け、大きな体を低姿勢にしながら引っ張る幼馴染……汗を散らせ、浮かび上がる筋肉や胸板に見惚れながらも一生懸命応援した。

 カッコイイ……頑張れ……カッコイイ……頑張れ……結人……!!

 そして見事6組は勝利し、その勢いのまま決勝まで進み、優勝したのだった。


 「凄かった……!!」

 「久楽、かっけーじゃん!」


 綱引きが終わり、こちらに駆けてきた結人に僕たちは感動の声をかけた。

 そんな結人の後ろから駆流クンが顔を出す。


 「亮クン~~~僕の応援もしてほしかった~~」
 

 そう言えば駆流クンも6組だったんだよね……すっかり忘れてたとは言えない。

 気まずく思う僕の横から雫がバッサリとツッコむ。


 「日頃の行いじゃね?」

 「雫は黙ってて!」

 「あははっ」

 
 駆流クンが悲鳴のような声を上げ、周りは笑いに包まれた。

 こんなに楽しい学校行事は初めてかも……こうして色々あった体育祭の午前の部が終わり、皆が待ちに待った昼食の時間が訪れた。

 各クラス毎にお弁当を食べる……はずだったんだけど、なぜか結人と駆流クンは僕のクラスにやってきて、お昼も一緒に食べる事となったのだった。