その日の夜。
勉強がひと段落して、ベッドに寝転がってスマホを見ると、結人からRINEがきている事に気付いて慌てて開いた。
【うす】【何かあったか?】【帰り、様子おかしかったから】
3件……ずっとスルーしちゃってた。
【ごめんね!大丈夫だよ。心配してくれてありがとう】
僕は急いで返信を打った。
これで良かったかな……結人が僕の心配をしてくれるのが嬉しい。
でもこの話は彼には出来ないから。
その日はなんだか夢見心地でふわふわしていたので、晩御飯を食べた後、諸々終わらせたらすぐに眠りに落ちていった。
キャパオーバーな事は考えないに限る。
ふと、最近乙女ゲームを全くしていない事に気付いた。
現実の方の恋愛で頭がいっぱいになってしまって、二次元に入り込めなくなってしまっていたのかも。
でももう無理……頭がパンクしそうなので、大人しく寝よう。
しっかりと睡眠を貪り、翌日元気に学校に登校した。
けれど……なぜか放課後の体育祭実行委員会の時間、結人に体育倉庫で昨日の出来事について問い詰められるのだった。
~・~・~・~・~
「昨日は何かあっただろ?」
今は体育倉庫に二人きり。
跳び箱を背に詰め寄られ、結人の顔がとても近くで色んな意味でドキドキしている。
なんでこんな事に……それに何でそこまで気になるの?!
「大丈夫って言ったじゃない……!!」
「宝森には言えて、俺には言えないんだ?」
「そんな事…………」
絶対結人には伝えられない話なので、どう言えばいいのか分からない。
それよりもなんで結人が怒ってるんだろう。
僕と雫が内緒話しているような感じがしたのが気に入らなかったのかな?
「ごめんね、内緒話してたわけじゃないんだけど」
「違う、そういう事じゃない。…………亮は新垣の事が好き、なのか?」
「え……な、な、な、な、なんで?!!」
突然の話にとてつもなく動揺してしまう。
どうして真衣?!
同じクラスの体育祭実行委員だから?
結人は僕の好きな人が同性だという風にはならないんだよね……若干落胆しつつも、とにかく自分の気持ちを誤解されるのはイヤだと思い、すぐに否定した。
