「そっか~~亮の好きなヤツがな~~」
「えっ……と…………」
「親戚のおじさんみたいな気持ちになるな!もっと亮のコイバナ、おじさんに聞かせてくれ」
「もう!面白がってるでしょ」
僕たちが笑い合っていたところに、後ろから聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「え!亮クンの好きな子の話?!!」
「?!」
突然の声に雫と二人で振り返ると、そこには駆流クンと結人が立っていて、二人とも驚いた表情でこちらを見つめていた。
まさか今の話、二人に聞かれてた?!
それよりも結人の隣にあの女子がいない……という事は付き合ってないんだろうか。
僕は知られてしまった事よりもあの告白がどうなったかが気になって、幼馴染の顔を見る事が出来ない。
でもそんな雰囲気を一気に壊すような雫のツッコミが炸裂する。
「まったく……声がデカい!うるさい!大きな声でする話じゃねーだろ!」
「そっちだってうるさい!声でかい~~」
雫と駆流クンは相変わらずの押収で、さっきまでの緊張感が一気にほぐれていった。
「あははっ」
今はこの気持ちに触れてほしくなかった僕は、二人の喧騒に乗っかる事にした。
自宅までの帰り道も結人と二人きりだったけれど、告白の話などは出ることはなく……。
正直その話をされたところで何を返していいか分からなかった僕は、何も言われなかった事にホッとしながら、他愛ない会話を交わして自宅へと帰宅したのだった。
