心配、してくれたのか?
僕に眼鏡を渡した結人は、舌打ちをしながら去って行ってしまうのだった。
「なんだったんだろう」
でもバカにされたりしなくてホッと胸を撫でおろす…………昔から少女漫画のように大きな目を両親からは可愛いと言われて育っていたので、自分では変だとは思っていなかった。
小学生の頃も何も言われなかったし。
でも中学に入ると、ことさら揶揄われていじめられるようになってから、分厚い眼鏡をかけるように。
視力も落ちてしまったけれど、今ではかけていないと他人と目を合わせられないほどに緊張してしまい、呼吸が浅くなる事もあるので注意が必要だった。
小学生の時はかけていなかったから、最初は結人が僕に気付いていないのかと思っていた。
でもやっぱり学食で気付いていたんだな。
なぜ無視するのかは分からない。
でもこれからも絶対学校で声をかけると宣言したし、一緒の学生生活を送るのを諦めたりしない。
硬い決意を胸に、結人の後ろ姿が見えなくなったのを確認し、その日は大人しく家に帰宅する事にしたのだった。
