僕と幼馴染のままならない関係



 「亮、そこはこのペンで……」

 「え、あっ!!ごめん…………」

 「いや、気付くの遅くなった俺も悪いし」


 使うペンの種類間違うとか凡ミス――――

 すると結人の周りにいた女子たちが、僕のミスをカバーするように彼を手伝い始めたのだった。


 「じゃあ、これは私らがやるから高嶺は男子と一緒に当日使う用具のチェックしてなよ」

 「……分かった。ありがとう」


 体よくお払い箱にされたんだよね……でも迷惑かけちゃうし、仕方ないか。

 肩を落としながら男子組の方へと向かうと、気落ちした僕を各クラスの男子が励ましてくれたのだった。

 
 「元気だせよ、高嶺!」「こっち一緒にやろーぜ」


 女子に追い出された僕に同情して、皆が元気付けてくれる。

 でも僕は女子の態度に気落ちしているわけじゃなかった。

 結人に迷惑かけちゃったから……それに…………チラリと結人に視線を移すと、今日も今日とて女子に囲まれている。

 それどころか他学年の男女の先輩にも頼りにされていて、なんだか遠い世界の人に見えてしまうのだ。


 「久楽はいいよな~~男前だし、要領いいから先輩からも頼りにされて。女子は黙ってても寄ってくるし」

 「お前じゃ無理だろ」

 「るせー!俺だって人気者になりたい人生だった……なぁ、高嶺!そう思うだろ?!」


 4組の男子が僕に肩を組んできて、同意を求めてくる。

 正直女子にモテたいとか思った事がないし、人気者になりたい気持ちもよく分からないけれど、とりあえずその場のノリを壊さない為に何となく頷いておいた。


 「やっぱりお前もか!同志よ!!今日から亮って呼ぶから!」


 凄い賑やかな人だな~~でもこの賑やかさが、かえって救われるかも。

 正直ここにいるのは辛いから……どうして辛いかは、もう自分の中で答えは出ている。

 雫に触られても、駆流クンと距離が近くても、真司に頭を撫でられても、こんなに心臓がうるさくはならない。

 女子が結人に触れるのも嫌だ。

 周りを囲んでいるのも嫌だ。