拝啓。日向で寝ている君へ

 拝啓
 いつも教室の隅で寝ている,無関心な不良君へ。
 君はこれを読んでくれているのかな?
 それとも,いじめられっ子の手紙なんて読まずに捨ててしまったかな。
 君がどちらの選択を取ったのか,知らないままこの世を去ってしまうことが,私の唯一の心残りともいえる。
 さて,もしもこの手紙を読んでくれているのなら君は不思議に思っているだろうね。なぜ一度話したことのない私が君に手紙を書いたのか。
 ま,その答えは書いてあげないんだけどね。
 ただ。私はちょっとした復讐をしたいんだ。
 ずっと傍観者だった君に。
 そして―――私という存在を殺したすべての人間に。

 「私の復讐の手伝いをしてもらうよ」

 私はお気に入りの便箋に書いた手紙を彼の机に入れ,その足で家に帰るとそのまま
 ――――――用意していた縄で首を吊った。
 君の大好きな,良く晴れた日の出来事だったよ。