遠くから聞こえるバイクの音。
かなりの数がいそうだ。
「うるさっ」
バイクの音?暴走族か?
ったく真昼間から迷惑な奴らだな。
ここは「私立鷲平大学付属高等学校」
県内屈指のマンモス校であり男子校。
そしてサッカー部の強豪校である。
ザワザワ
クラスメイトが騒ぎ出す。
「おい校庭入ってきたぞ!」
「先生なんですかあれ!!」
校庭を周回しているでかいバイク。
皆短ランか長ランを装備し何かを口走っている。
「今どき暴走族?」
先生が窓から叫ぶ。
「君たち〜!!何をやっているんだ!!今すぐやめなさーーい!!」
「うるせぇ!!総長の見送りが出来ねぇでなにが仲間だーー!!」
あ、ほんとに暴走族なんだ。
「あ、泣き出した。」
「ほんとだ」
「ああ〜、、!!総長〜!!やっぱ寂しいぜ、、!」
「そうだぜ、、こんな所で球投げなんかしねぇで、、オレらの鷹高にいろよぉぉ」
鷹高?聞いた事ないな
「お前らやめろ。リョーは自分で決めたんだ。皆で漢らしく送ろうって決めたじゃねぇか」
「でも、、でもやっぱり俺らの総長は鷹しかいねぇよぉぉ」
ぐすぐす
おいおい
総長取り囲み号泣する一同。
「おめぇらそんなに泣くな!みっともない」
「だって、、」
「俺は転校するだけだ。族を抜ける訳じゃねぇ。どこへ行っても俺はこの大亜門怒砲苦好《ダイアモンドホークス》の総長だぜ。」
「そうだな、、俺らもずっと総長について行く、、そう決めたんだ。」
「総長!!!お元気で!!」
ブーンブンブン
軽く数十台は越すバイクが高速で総長の周りを走り去って行く。
「くっ、、、まいったな。雨が降ってきちまった。」
ピーポーピーポー
「あ、パトカー。」
バタン
連行されていく総長。
「教頭先生が呼んだみたいだな。じゃ、皆席つけ〜授業再開するぞ〜」
え〜、、変なもん見ちまったな。
〜次の日〜
「おはよう。突然だが皆にお知らせがある。今日は転校生が来るんだ。皆仲良くする様に」
「えぇー!!」
驚くクラス一同
「おい、おい城崎!転校生だって!やべぇギャルだったらどうしよう、、!!」
「ここは男子校だろバーカ」
「そんな夢無いこと言うなよォ」
転校生か〜どんなやつなんだろ。
「静粛に。では紹介する。入って!」
ガラガラ
ドスンドスン
「うわっ、、」
転校生のビジュアルに驚きを隠せない一同。
「でかっ!」
天井につきそうな高い身長。時代遅れなリーゼント。
今にも喧嘩を売ってきそうな鋭い目つきにニヤニヤした顔。
ヤンキーだ。
「えーっと彼が転校生の鷹橋君だ。隣の県から引っ越してきてまだ知らない事も多いだろうから皆助け合いよろしくな。」
ザワザワ
「あいつ昨日の、、」
「それと、鷹橋君は寮に入るみたいだから、寮生の子は色々案内してやってな。じゃ、鷹橋君自己紹介どうぞ」
カッカッカッ
黒板に勢い良く名前を書く。
「俺は鷹橋諒。ここで球投げしながらテッペン取るつもりなんで夜露死苦。」
パチパチパチ
鷹橋君の雰囲気に圧倒された控え目な拍手。
「じゃあ君の席は、、」
「俺ここ。どけよメガネ」
「あっあ、ドウゾ、、」
あいつやばいな、、人の席とるとか、、って俺の後ろの席じゃねぇか。
「あと、昨日のこと気になってる子もいるかもしれないけどあれは見なかったことでね。君たちなーんにも知らないよね?」
「はい、、」
こっわ!何したんだこいつ。
キーンコーンカーンコーン
「おい。」
ザワザワ
「な!それ俺もそうだと思ったわ〜」
「おい!!そこのお前!購買連れてけ。」
「えっ俺?あ、わかった、、」
絡まれた、、面倒臭い
それにしても横に並ぶとまじデカイな。
俺180くらいあんのにこいつ何センチあんだよ。
腹立つ。
「なぁ、、鷹橋?君。身長何センチあんの?」
「は?195だけど」
「ふーん。でかいね」
「お前はチビだな。」
なんっっだこいつイラつく!!ニヤニヤしやがって!!
「あは、あはは」
「なあ、ここの野球って強いのか?」
「野球やりに来たくせに知らないのか?鷲高は野球部とサッカーの強豪校だぞ」
「別に。ただ転校するってつったら来い来いってうるせぇから来ただけ。」
転校なのに推薦?そんなに上手いのか
「てかなんで野球なんだ?背高いからバスケとかバレーの方がいいんじゃないのか?」
「別に。」
羨ましい限りだ。
その身長とフィジカルがあればどこでも活躍出来るんだろうな。
「ここが購買ね。あっちに自販機とかもあるから。
じゃあ俺行くね」
「ん」
あー疲れた。
続く
