僕の声に恋した君に─ can you hear me?─

「こんばんはyarnです。皆さんは人に褒められたらどうしますか?あんまり…人に褒められたことなくて。正確には、辞めちゃった…弓道でしか褒められたことなかったから。自分自身を褒めてもらえて嬉しいんだけど、どうしていいかわからない。」

夜のラジオは、独り言。
誰もいない家で淡々と録音している。

最近は濁しながら、藤井とのやりとりを話す事が増えた。


何も考えずに話しているとつい藤井の顔が浮かんできてしまうから、リスナーのお悩み相談コーナーを作ってみた。

「そういえば…一つ前のラジオで相談を募集しました。記念すべき最初のお悩みは─」

母の日のプレゼントとか、全く藤井が浮かばない話題ばかり選んでしまう。

どうしたんだろ、俺。


「寝れない夜は寝ないで、ラジオ。それではこの辺で。」