ソワソワしながら授業を受けて、いつも通りの帰り道。
触れるか触れないかわからない程度に当たった小指はすぐに捕まって、目が合っては2人で逸らして並んで歩いた。
帰って来て、スマホと睨めっこしている。
グループチャットと個人チャットを往復して頭を抱えている。
灯夜には帰り道で相談済み。
あとはどうやって、伝えるかだけ。
──明日4人で屋上で昼メシ食おう
結局グループチャットにそれだけ伝えてチャットを閉じた。
退屈な午前の授業を終えて4人でなんでもない話をしながら屋上へ向かった。
ぽかぽかしたひなたを選んで輪になって座った。冷たくなって来た風が火照った頬にはちょうどいい。
「屋上もたまにはいいなー」
「意外と穴場だね」
雑談も途切れてもう後戻りできない
正面に座る灯夜の方を見たら、一文字に結んだ唇を噛みながら大きくうなづいてくれた。
「おれ…好きな人ができて、その人と…」
自分の唾を飲む音だけが身体の中で響く。
口の中が渇いて舌が張り付いて話せない。
まじかよ、キモい
2人なら絶対言わないはずの酷い言葉ばかりが湧いて来て指先が冷えていく。
「俺たち付き合う事になりました」
俺の声を掻き消すくらい大きさで宣言するような灯夜の声が青空に吸い込まれていった。
ちらっと見た灯夜は足元のコンクリートのひび割れをじっと見ながら動かない。
「いえーーい!おめでとう!」
と俺に抱きついてくる光に咳払いをする灯夜と、それを見て
「嫉妬深いと嫌われるよ」
とくすくす笑う恭助。
肩の力が抜けて、抱きついている光にしな垂れかかる。
「おいおい、彼氏の目が笑ってないから離れろ」
なんて冗談めかして言って笑われながら。
「2人は…気持ち悪いとかないの?嫌じゃないの?」
「関係ないだろ。あーでも嫌だな、たまには4人で遊んでくれないと、邪魔しちゃうかもな!」
「でも俺らに気を遣って2人の時間なくなるのは違うよな…」
「月曜日と金曜日は2人で食べて他は4人で、とかどう?」
「いいね」
俺と灯夜を置いてけぼりにして2人は昼ごはんの取り方について議論している。
その空気があまりに自然でいつも通りで涙が溢れて来た。
「んで、なに何?キスとかしたの??もしや弦音くん、ファーストキス卒業ですか?」
なんて茶化して言ってくるから、ペットボトルの麦茶を吹き出してむせる。
恭助が光に空のペットボトルを投げて
「デリカシー!!」
と注意する姿に灯夜と目を合わせて大笑いする。
後でこっそり、光に教えてあげよう。
触れるか触れないかわからない程度に当たった小指はすぐに捕まって、目が合っては2人で逸らして並んで歩いた。
帰って来て、スマホと睨めっこしている。
グループチャットと個人チャットを往復して頭を抱えている。
灯夜には帰り道で相談済み。
あとはどうやって、伝えるかだけ。
──明日4人で屋上で昼メシ食おう
結局グループチャットにそれだけ伝えてチャットを閉じた。
退屈な午前の授業を終えて4人でなんでもない話をしながら屋上へ向かった。
ぽかぽかしたひなたを選んで輪になって座った。冷たくなって来た風が火照った頬にはちょうどいい。
「屋上もたまにはいいなー」
「意外と穴場だね」
雑談も途切れてもう後戻りできない
正面に座る灯夜の方を見たら、一文字に結んだ唇を噛みながら大きくうなづいてくれた。
「おれ…好きな人ができて、その人と…」
自分の唾を飲む音だけが身体の中で響く。
口の中が渇いて舌が張り付いて話せない。
まじかよ、キモい
2人なら絶対言わないはずの酷い言葉ばかりが湧いて来て指先が冷えていく。
「俺たち付き合う事になりました」
俺の声を掻き消すくらい大きさで宣言するような灯夜の声が青空に吸い込まれていった。
ちらっと見た灯夜は足元のコンクリートのひび割れをじっと見ながら動かない。
「いえーーい!おめでとう!」
と俺に抱きついてくる光に咳払いをする灯夜と、それを見て
「嫉妬深いと嫌われるよ」
とくすくす笑う恭助。
肩の力が抜けて、抱きついている光にしな垂れかかる。
「おいおい、彼氏の目が笑ってないから離れろ」
なんて冗談めかして言って笑われながら。
「2人は…気持ち悪いとかないの?嫌じゃないの?」
「関係ないだろ。あーでも嫌だな、たまには4人で遊んでくれないと、邪魔しちゃうかもな!」
「でも俺らに気を遣って2人の時間なくなるのは違うよな…」
「月曜日と金曜日は2人で食べて他は4人で、とかどう?」
「いいね」
俺と灯夜を置いてけぼりにして2人は昼ごはんの取り方について議論している。
その空気があまりに自然でいつも通りで涙が溢れて来た。
「んで、なに何?キスとかしたの??もしや弦音くん、ファーストキス卒業ですか?」
なんて茶化して言ってくるから、ペットボトルの麦茶を吹き出してむせる。
恭助が光に空のペットボトルを投げて
「デリカシー!!」
と注意する姿に灯夜と目を合わせて大笑いする。
後でこっそり、光に教えてあげよう。
