食べ終わって、集合して何個か乗り物を楽しんで。
最後に1番怖そうなジェットコースターに並んだ。
「みてみてーコレ」
光が見せてきたSNSの画面には、今から乗るコースターが載っていた。
「このコースター、登る時に隣の人に質問すると真実の答えが返って来るらしいよ」
何それ、と笑いながら周りの様子を見るとなんだかソワソワしているカップルが目に入ってこちらまで勝手に緊張する。
たまたま灯夜と乗ることになって、ずっと聞きたかった事、今なら聞けるかもしれないなんて思ってしまう。
ガチャンとセーフティバーが降りる音に緊張する。
コースターの怖さなのか、これから少しの勇気を出そうとしてるからなのか、すでに胃が飛び出そう。
「いってらっしゃーーい」
と、明るいお姉さんの合図で前進する。もう後戻りできない。
ガッガッガッガッと音を立ててゆっくり登り始めるコースターに手汗が止まらない。
「とーや、俺の声…」
「いと、俺…」
同時に話し始めて、顔を見合わせて吹き出して「先どうぞ」と言われる。
ガッガッガッガッ
地上が少しずつ離れていく。勇気を出すなら今しかない。少し躊躇しながら声を出した。
「俺の声……何で好きなの?」
その質問に、え?と少し間を開けて
「…はじめは俺を救ってれた人の声にそっくり……」
そこでジェットコースターは落ちていく。
風が顔に上がって、みんな叫んで、もう何にも聞こえない。
聞こえなくてちょうど良かったかも。
目に当たる風のせいで涙が出て来る。
全部無かったことになればいいのに、と無駄に大声で叫んだ。
あぁ、恥ずかしくて叫ばずにはいられない。
なんだ、誰かの代わりだったんだ。
遠心力で、灯夜の肩に自分の腕が触れてしまう。
これが最後。
もう触れないから。
目を閉じてただ、風を切るコースターに身を委ねる。
ガゴンっと到着したらまたお姉さんの「おかえりなさーい」の明るい声がして現実に引き戻された。
「続き聞いて?あと俺が言おうとしたことも聞いて?」
と小声でいうのを聞こえないふりして後ろに座る2人に話しかける。
「お前らなんか告白した?」
茶化すようにいう俺に、
「してない」
「俺恭助に、実ははじめは苦手だったって告白された!」
なんて光が戯けるから
「わかるー」
「わかるってなんだよ」
と冗談を言い合っていつも通り笑えてる。
出口を出て
「チュロス食うんだろ」と灯夜に声かけて、4人で食べて。
味の違う灯夜のチュロスに大口で齧り付いて「食い過ぎ」って突っ込まれて。
いつも通り。
いつも通りにしていないと泣いてしまいそうなくらいギリギリの心を隠しながら、必死にいつも通りを装った。
最後に1番怖そうなジェットコースターに並んだ。
「みてみてーコレ」
光が見せてきたSNSの画面には、今から乗るコースターが載っていた。
「このコースター、登る時に隣の人に質問すると真実の答えが返って来るらしいよ」
何それ、と笑いながら周りの様子を見るとなんだかソワソワしているカップルが目に入ってこちらまで勝手に緊張する。
たまたま灯夜と乗ることになって、ずっと聞きたかった事、今なら聞けるかもしれないなんて思ってしまう。
ガチャンとセーフティバーが降りる音に緊張する。
コースターの怖さなのか、これから少しの勇気を出そうとしてるからなのか、すでに胃が飛び出そう。
「いってらっしゃーーい」
と、明るいお姉さんの合図で前進する。もう後戻りできない。
ガッガッガッガッと音を立ててゆっくり登り始めるコースターに手汗が止まらない。
「とーや、俺の声…」
「いと、俺…」
同時に話し始めて、顔を見合わせて吹き出して「先どうぞ」と言われる。
ガッガッガッガッ
地上が少しずつ離れていく。勇気を出すなら今しかない。少し躊躇しながら声を出した。
「俺の声……何で好きなの?」
その質問に、え?と少し間を開けて
「…はじめは俺を救ってれた人の声にそっくり……」
そこでジェットコースターは落ちていく。
風が顔に上がって、みんな叫んで、もう何にも聞こえない。
聞こえなくてちょうど良かったかも。
目に当たる風のせいで涙が出て来る。
全部無かったことになればいいのに、と無駄に大声で叫んだ。
あぁ、恥ずかしくて叫ばずにはいられない。
なんだ、誰かの代わりだったんだ。
遠心力で、灯夜の肩に自分の腕が触れてしまう。
これが最後。
もう触れないから。
目を閉じてただ、風を切るコースターに身を委ねる。
ガゴンっと到着したらまたお姉さんの「おかえりなさーい」の明るい声がして現実に引き戻された。
「続き聞いて?あと俺が言おうとしたことも聞いて?」
と小声でいうのを聞こえないふりして後ろに座る2人に話しかける。
「お前らなんか告白した?」
茶化すようにいう俺に、
「してない」
「俺恭助に、実ははじめは苦手だったって告白された!」
なんて光が戯けるから
「わかるー」
「わかるってなんだよ」
と冗談を言い合っていつも通り笑えてる。
出口を出て
「チュロス食うんだろ」と灯夜に声かけて、4人で食べて。
味の違う灯夜のチュロスに大口で齧り付いて「食い過ぎ」って突っ込まれて。
いつも通り。
いつも通りにしていないと泣いてしまいそうなくらいギリギリの心を隠しながら、必死にいつも通りを装った。
