僕の声に恋した君に─ can you hear me?─

「こんばんは。yarnです。今日、なんだかとっても幸せな気分になったよ。
人に、過去のこと言及されるの大っ嫌いだったんだだけど…話したいな、知って欲しいなって人がいる事に気がついた、って感じかな。」

自然と浮かんでくる灯夜の顔に、口角が上がっていくのがわかる。

「正直、ラジオでしか本音を話せないって思ったから…嬉しい」

リスナーさんからの相談や質問に答えてラジオを終わらす。
「眠れない夜は、寝ないでラジオ。それではこの辺で。」


録音を確認して、時間通りにアップロードする。

お風呂に入って、寝る準備をしてベッドの中でコメントを確認。

僕も、大切な人に聞いて欲しい事を聞いてもらって今日は幸せです。byナナシノ

ナナシノさんは、前も同じようなタイミングで同じような事があったよな?
お互い幸せなら何より。

ほっこりしていた矢先、目に入ったもう1人の常連のよるねこさんのコメントに身体中の水分が沸騰した気がした。

やーんくん、それは恋なのでは?最近声がウキウキしている気がします。若いっていいですね。応援していますby よるねこ


こ、恋???

いやいやいや。

恋って、、、まさかね?

恋ってドキドキするんでしょ?

して……………るかも。

いや、でも、ほら、男同士だし……それは関係ないかもしれないけど…にいちゃん、彼氏いるもんな?


とはいえ、とーやはそんなつもりないだろうし。
…それだけが、どうしても否定出来なくてため息が出る。


俺…恋してるの?

よるねこさんのコメントに、ひとつ返信ががついた。

ナナシノさんだ。

俺のは、多分恋です。もうずっと前から。ずっと最初から。byナナシノ

そうか…ナナシノさんのは恋なのか。

まだ、自分の気持ちがわからない。
恋だとは言い切れない。

明日、どんな気持ちで灯夜に会えばいいのかわからない。
布団に潜って、ナナシノさんが教えてくれたT.candleさんの曲を聴いて眠る事にした。


灯夜の夢を見た気がした。