星奈が倒れた日から翌日、あいつは学校を休んでると噂は持ちきりだった。
王子の身になにがあったのか。
誰もが気になり特に学校中の女子は、騒ぎ立てた。
昨日ベットに横たわり、眠っている星奈しか見ていないけど、顔色は悪くどことなくやつれているように見えた。
本当は心配で心配で、俺も女子に混ざって情報を得たいところだが、得たところで俺に何ができるのやら。
それに、連絡先も住所も知らないのだから八方塞がりも良いところだ。
「はぁ‥」
やはり、あの時目が覚めるまでそばについて何かしてあげるべきだったのではないかと、今更ながら後悔する。
星奈だって、俺が保健室でただ寝ていただけの時だって自分のことより俺の事を考えてくれた。
(俺の臆病者‥!)
「お、どうしたん?羽流」
頭を抱えて唸っていると、いつも絡んでるクラスメイトの男子が声をかけてくれた。
いつも絡んでいるのだから、名前くらい覚えろよとも思うのだが、名前を覚えるのは昔から苦手だ。
「いや、星奈、大丈夫かなって‥」
「何々、旦那の心配ですか、奥さん」
「奥さん?」
また、後ろからクラスメイトの男子が、「わかる、わかる」と無言で頷いている。
(いや、奥さんって何だ!)
「まぁ、王子って謎なんだよな〜」
クラスメイトの男子一人が、そう呟くと首を傾げる他なかった。あんな、純粋で分かりやすいやつに謎なんてあるのだろうかと疑問を持つ。
語るには、誰も王子の連絡先も家も知らないらしい。
クラスメイトとは仲のいい感じではあるのだが、女子もちろん男子ですら連絡先を知っているものはいない。
「え?じゃあ、つまり誰も何もできないってことか?」
「まぁ、そうなるな〜」
「前々から思ってたけど、王子って羽流意外一線引くんだよな人に対して」
そう語るは、例えばだがペンが床に落ちたとする。
普通の人はそれを見て拾ってくれるだろう。
だが、星奈はそれを拒否するらしい。拒否と言ってもそんなあからさまなものではない。やんわりと、優しく笑みを浮かべて断るそうだ。
星奈のそんな一面を初めて知って、今までの思い出を思い返して、俺は今までの星奈を語る。
お昼を前まで一緒に食べていた時だ。星奈が、箸を落としてしまい俺は当たり前のように拾って、なんなら、汚れているかと思い俺の使っていた箸と交換したくらいだ。
そこに、一線を引いた態度などなく星奈は、純粋な笑みを浮かべて「ありがとう」とお礼まで言っていた。
「いや!だから、そこなんだって!羽流と他の奴らとのなんて言うか、距離感?の取り方の違い!」
「確かになぁ、何処か踏み込みづらいというか‥そういうことろは、あったよな」
二人のクラスの男子が頷くに見て、話を誇張してるわけでもなく、本当のことだとわかる。
途端に、星奈が、流 星奈という人物がわからなくなる。
俺の前ではあんなに無邪気で、強引で、心の内側に入れてくれていたと思いたい。
いや、あの姿は嘘じゃないと思った。
あの、好きは不覚にも俺がときめいてしまうくらい本気で真剣で本物だと感じた。
(星奈と話して直接、確かめるか‥?でも、何で言えばいいんだよ‥)
クラスメイトとは話せるようになってきて、コミュニケーション能力は人並みの下ぐらいは、ついていると思う。
なのに、星奈を前にするとまだ、辿り着けて無い答えに迷ってしまってうまく話せる自信がなかった。
結局、誰も何も知らない星奈については、何もできず仕舞い。
試しに職員室に行って、教師に聞いてみるも流石に他の生徒の個人情報を流出させるわけにはいけないと断られてしまった。
(まぁ、そりゃそうだよな‥その方法が可能なら今頃、星奈の情報は女子の手の内にあるだろうに‥)
今日は、バイトもなく電車に乗ってそのまま家に帰ると翼がすでに帰ってきており、どうやら宿題をしているらしい。
「あ、お兄ちゃんおかえり〜」
「ん、ただいま」
そのまま、自室へと籠ろうする俺に翼が慌てたように一通の手紙を渡してくる。
真っ白な手紙には、裏には『ハネくんへ』と書かれていた。
「帰ってきたらポストに入ってて、『ハネくん』ってお兄ちゃんのことでしょ?」
「え?わからないんだけど」
「えぇ、だって昔お兄ちゃんの友達でお兄ちゃんのこと『ハネくん』って呼んでる子いたじゃん」
昔。友達。
ということは、小さい頃のことか。
『ハネくん!一緒に遊ぼう!』
記憶を辿ると確かに、俺の事『ハネくん』とあだ名をつけて呼んでいた友達がいた。
確か、お互いあだ名を付け合って呼び合っていた記憶が薄らだが思い出されてくる。
とりあえず、部屋に戻ると翼に声をかけて部屋のベッドで寝転んで、その手紙を開いて読み始めることにした。
その差し出し人は『ホッシー』と名乗る昔の友達からの手紙だった。
王子の身になにがあったのか。
誰もが気になり特に学校中の女子は、騒ぎ立てた。
昨日ベットに横たわり、眠っている星奈しか見ていないけど、顔色は悪くどことなくやつれているように見えた。
本当は心配で心配で、俺も女子に混ざって情報を得たいところだが、得たところで俺に何ができるのやら。
それに、連絡先も住所も知らないのだから八方塞がりも良いところだ。
「はぁ‥」
やはり、あの時目が覚めるまでそばについて何かしてあげるべきだったのではないかと、今更ながら後悔する。
星奈だって、俺が保健室でただ寝ていただけの時だって自分のことより俺の事を考えてくれた。
(俺の臆病者‥!)
「お、どうしたん?羽流」
頭を抱えて唸っていると、いつも絡んでるクラスメイトの男子が声をかけてくれた。
いつも絡んでいるのだから、名前くらい覚えろよとも思うのだが、名前を覚えるのは昔から苦手だ。
「いや、星奈、大丈夫かなって‥」
「何々、旦那の心配ですか、奥さん」
「奥さん?」
また、後ろからクラスメイトの男子が、「わかる、わかる」と無言で頷いている。
(いや、奥さんって何だ!)
「まぁ、王子って謎なんだよな〜」
クラスメイトの男子一人が、そう呟くと首を傾げる他なかった。あんな、純粋で分かりやすいやつに謎なんてあるのだろうかと疑問を持つ。
語るには、誰も王子の連絡先も家も知らないらしい。
クラスメイトとは仲のいい感じではあるのだが、女子もちろん男子ですら連絡先を知っているものはいない。
「え?じゃあ、つまり誰も何もできないってことか?」
「まぁ、そうなるな〜」
「前々から思ってたけど、王子って羽流意外一線引くんだよな人に対して」
そう語るは、例えばだがペンが床に落ちたとする。
普通の人はそれを見て拾ってくれるだろう。
だが、星奈はそれを拒否するらしい。拒否と言ってもそんなあからさまなものではない。やんわりと、優しく笑みを浮かべて断るそうだ。
星奈のそんな一面を初めて知って、今までの思い出を思い返して、俺は今までの星奈を語る。
お昼を前まで一緒に食べていた時だ。星奈が、箸を落としてしまい俺は当たり前のように拾って、なんなら、汚れているかと思い俺の使っていた箸と交換したくらいだ。
そこに、一線を引いた態度などなく星奈は、純粋な笑みを浮かべて「ありがとう」とお礼まで言っていた。
「いや!だから、そこなんだって!羽流と他の奴らとのなんて言うか、距離感?の取り方の違い!」
「確かになぁ、何処か踏み込みづらいというか‥そういうことろは、あったよな」
二人のクラスの男子が頷くに見て、話を誇張してるわけでもなく、本当のことだとわかる。
途端に、星奈が、流 星奈という人物がわからなくなる。
俺の前ではあんなに無邪気で、強引で、心の内側に入れてくれていたと思いたい。
いや、あの姿は嘘じゃないと思った。
あの、好きは不覚にも俺がときめいてしまうくらい本気で真剣で本物だと感じた。
(星奈と話して直接、確かめるか‥?でも、何で言えばいいんだよ‥)
クラスメイトとは話せるようになってきて、コミュニケーション能力は人並みの下ぐらいは、ついていると思う。
なのに、星奈を前にするとまだ、辿り着けて無い答えに迷ってしまってうまく話せる自信がなかった。
結局、誰も何も知らない星奈については、何もできず仕舞い。
試しに職員室に行って、教師に聞いてみるも流石に他の生徒の個人情報を流出させるわけにはいけないと断られてしまった。
(まぁ、そりゃそうだよな‥その方法が可能なら今頃、星奈の情報は女子の手の内にあるだろうに‥)
今日は、バイトもなく電車に乗ってそのまま家に帰ると翼がすでに帰ってきており、どうやら宿題をしているらしい。
「あ、お兄ちゃんおかえり〜」
「ん、ただいま」
そのまま、自室へと籠ろうする俺に翼が慌てたように一通の手紙を渡してくる。
真っ白な手紙には、裏には『ハネくんへ』と書かれていた。
「帰ってきたらポストに入ってて、『ハネくん』ってお兄ちゃんのことでしょ?」
「え?わからないんだけど」
「えぇ、だって昔お兄ちゃんの友達でお兄ちゃんのこと『ハネくん』って呼んでる子いたじゃん」
昔。友達。
ということは、小さい頃のことか。
『ハネくん!一緒に遊ぼう!』
記憶を辿ると確かに、俺の事『ハネくん』とあだ名をつけて呼んでいた友達がいた。
確か、お互いあだ名を付け合って呼び合っていた記憶が薄らだが思い出されてくる。
とりあえず、部屋に戻ると翼に声をかけて部屋のベッドで寝転んで、その手紙を開いて読み始めることにした。
その差し出し人は『ホッシー』と名乗る昔の友達からの手紙だった。
