それから、クラスメイトとのコミュニュケーションを取りながら学校生活を送り、バイトに勤しみ毎日を送っていた。
日常を送る中で、星奈の姿を何度も見かけることはあったが、やはり声をかける勇気もない俺ともう関わることのない星奈がいた。
「うーる!!飯買いに行こうぜ!」
「おわっ!そ、そうだな」
最近気づいたというより、知ったこと。
男子同士というのは、肩を組むのも当たり前で案外距離が近いこと。
(流石にキスはしてこないけど‥)
あれは、やはり星奈だけだったんだと最近気づけたもう一つのことだった。
一人の時は、大体残り物を買って適当に口に放り込んでいた日々だったが、流石陽キャと言うべきか。
人気どころの、惣菜パンを狙いにあの争奪戦に参加している。
必然的に、俺も参加することになるわけなのだが、これが中々、人が混み合っている中に入ることすら叶わないという情けなさ。
(今日こそは‥!)
心構えを決めて、混み合っている人の中に入っていき、何とか人気の惣菜パンと甘い系のパンをゲットする。
中から抜けて、一緒に来たクラスメイトが出てくるのを待つ。
「あぁ!間に合わなかった〜‥」
「先生の話今日に限って長すぎだよね〜!今日の限定、キャラメルクリームパンもう無さそう‥」
教室から走ってきたのだろうか、女子生徒二人が売店の混んでいる様子を見て肩を落としていた。
確かに、授業が終わって約5分で人気のパンは売り切れてしまうという早さらしい。限定ものに関しては特にだ。
そう考えていると、そういえばと自分の手元にある二つのパンを見て、片方のパンに目がいく。
『限定!キャラメルクリームパン!』
運がいいのか、偶然に手にしたパンがどうやら限定パンだ。
甘いものも口にしたいと思ったが、何よりも走ってまで来た女子生徒が気になってしまい話しかける。
「えっと、良ければこれ‥」
「え?!下川先輩!!」
「で、でも!それ、先輩の分じゃ‥」
「いいよ、俺はこっちのパンもあるし、今日のために頑張ったんだろ?」
なるべく怖がらせないように、笑顔を意識してパンを差し出すと、女子生徒二人は顔赤くさせて遠慮がちにパンを受け取ってくれた。
「あ、ありがとうございます!私、今日頑張れます!」
「わ、私も!」
「?うん、頑張れよ」
そう言うと、女子生徒二人はさらに顔を赤くして駆け足で去って行った。
何かおかしなことをしてしまっただろうかと、首を傾げていると丁度買い終わった、一緒に来たクラスメイトに呼ばれて教室に戻ることにした。
机をくっつけて、お昼を食べるのが最近ようやく慣れてきた。
最初なんて酷いもので、机すらくっついておらずクラスメイトに首を傾げられた。
「そういや、羽流さっき女子と何話してたん?」
「え、別に、食べたかったらしいパンあげただけ」
すると、一緒に食べていたクラスメイトの男子は「ヒュー」と声をあげて、何やら盛り上がっていた。
(え?何?パンって人にあげるって普通じゃない?いや!普通、だよな?)
「え?何々!好きな子だったとか?」
「いや、これは狙ってるんだろ〜」
「は?す、好き?」
パン一つあげただけで、好き云々の話になるのが謎すぎる。
確かに顔を赤らめていたが、あれはそう言う意味ってことで赤くなっていたということか。
完璧の無意識の自分の行動に、俺は慌てて否定するもの男子たちは盛り上がってしまい、誤解が解けることがなかった。
これは、前にクラスメイトから聞いた話であって本当なのかわからないが、俺は今女子から恋愛対象の的らしい。
何故、俺がと首を傾げると、今まで隠れていた顔立ちが予想以上にイケメンだったから。らしい。
いや、確かに妹の翼は、整った顔立ちをしているが俺はどちらかと言うと、目つきの悪さが目立って昔から同い年の子に比べられることがよくあった。
『翼ちゃんは、可愛いのにね〜』
これが、よく言われた周りからの言葉で、おかげで俺は劣等感まみれ。
イケメンなんて言われたのは生まれて初めてだった。
イケメンと言われて一番に浮かぶのはやはり、星奈だった。学校の王子様と言われてるだけあって、髪は艶のある黒髪でさらさらだし、顔立ちは整っていて、雰囲気的にも関わりやすい。
全てが完璧の星奈と比べるのはどうかと思うが、やはり俺は凡人の組だと、自覚した。
お昼も食べ終わり、午後の授業が始まり窓の外を眺めると、星奈の姿があった。
どうやら、星奈のクラスは体育の授業らしい。
自然と星奈を眺めていると違和感を抱く。
確信的とは言えないが、顔色が悪いような気がする。
何処か足元もおぼつかないような。そう、不安に思った矢先に、その体はゆっくりと地面へと倒れていくのが見えた。
思わず、大きな音を立てて席を立つ。
「ん?どうした、下川」
教員もクラスメイトの視線が集まる中、うまく言葉が出てこない。
(落ち着け、落ち着け‥!)
「‥すいません、ちょっと保健室に‥!」
それだけ言うと、教師の止めの言葉も聞かずに走り出した。
途中で自販機で水を買って、保健室の前まで来ると息を整えてゆっくりとドアを開ければ、どうやら保健室の先生は今不在らしく、カーテンで閉められてるベットをそっと覗く。
すると、顔色が悪い星奈が眠っていた。
(顔色悪すぎだろ)
その頰に触れようとして、手が止まる。
俺にはまだ、星奈に触れる資格がないと、そう感じた。
サイドテーブルに買ってきた水だけ置いて、教室に戻ることにした。
「‥無理するなよ」
それだけを言い残して、保健室を後にした。
日常を送る中で、星奈の姿を何度も見かけることはあったが、やはり声をかける勇気もない俺ともう関わることのない星奈がいた。
「うーる!!飯買いに行こうぜ!」
「おわっ!そ、そうだな」
最近気づいたというより、知ったこと。
男子同士というのは、肩を組むのも当たり前で案外距離が近いこと。
(流石にキスはしてこないけど‥)
あれは、やはり星奈だけだったんだと最近気づけたもう一つのことだった。
一人の時は、大体残り物を買って適当に口に放り込んでいた日々だったが、流石陽キャと言うべきか。
人気どころの、惣菜パンを狙いにあの争奪戦に参加している。
必然的に、俺も参加することになるわけなのだが、これが中々、人が混み合っている中に入ることすら叶わないという情けなさ。
(今日こそは‥!)
心構えを決めて、混み合っている人の中に入っていき、何とか人気の惣菜パンと甘い系のパンをゲットする。
中から抜けて、一緒に来たクラスメイトが出てくるのを待つ。
「あぁ!間に合わなかった〜‥」
「先生の話今日に限って長すぎだよね〜!今日の限定、キャラメルクリームパンもう無さそう‥」
教室から走ってきたのだろうか、女子生徒二人が売店の混んでいる様子を見て肩を落としていた。
確かに、授業が終わって約5分で人気のパンは売り切れてしまうという早さらしい。限定ものに関しては特にだ。
そう考えていると、そういえばと自分の手元にある二つのパンを見て、片方のパンに目がいく。
『限定!キャラメルクリームパン!』
運がいいのか、偶然に手にしたパンがどうやら限定パンだ。
甘いものも口にしたいと思ったが、何よりも走ってまで来た女子生徒が気になってしまい話しかける。
「えっと、良ければこれ‥」
「え?!下川先輩!!」
「で、でも!それ、先輩の分じゃ‥」
「いいよ、俺はこっちのパンもあるし、今日のために頑張ったんだろ?」
なるべく怖がらせないように、笑顔を意識してパンを差し出すと、女子生徒二人は顔赤くさせて遠慮がちにパンを受け取ってくれた。
「あ、ありがとうございます!私、今日頑張れます!」
「わ、私も!」
「?うん、頑張れよ」
そう言うと、女子生徒二人はさらに顔を赤くして駆け足で去って行った。
何かおかしなことをしてしまっただろうかと、首を傾げていると丁度買い終わった、一緒に来たクラスメイトに呼ばれて教室に戻ることにした。
机をくっつけて、お昼を食べるのが最近ようやく慣れてきた。
最初なんて酷いもので、机すらくっついておらずクラスメイトに首を傾げられた。
「そういや、羽流さっき女子と何話してたん?」
「え、別に、食べたかったらしいパンあげただけ」
すると、一緒に食べていたクラスメイトの男子は「ヒュー」と声をあげて、何やら盛り上がっていた。
(え?何?パンって人にあげるって普通じゃない?いや!普通、だよな?)
「え?何々!好きな子だったとか?」
「いや、これは狙ってるんだろ〜」
「は?す、好き?」
パン一つあげただけで、好き云々の話になるのが謎すぎる。
確かに顔を赤らめていたが、あれはそう言う意味ってことで赤くなっていたということか。
完璧の無意識の自分の行動に、俺は慌てて否定するもの男子たちは盛り上がってしまい、誤解が解けることがなかった。
これは、前にクラスメイトから聞いた話であって本当なのかわからないが、俺は今女子から恋愛対象の的らしい。
何故、俺がと首を傾げると、今まで隠れていた顔立ちが予想以上にイケメンだったから。らしい。
いや、確かに妹の翼は、整った顔立ちをしているが俺はどちらかと言うと、目つきの悪さが目立って昔から同い年の子に比べられることがよくあった。
『翼ちゃんは、可愛いのにね〜』
これが、よく言われた周りからの言葉で、おかげで俺は劣等感まみれ。
イケメンなんて言われたのは生まれて初めてだった。
イケメンと言われて一番に浮かぶのはやはり、星奈だった。学校の王子様と言われてるだけあって、髪は艶のある黒髪でさらさらだし、顔立ちは整っていて、雰囲気的にも関わりやすい。
全てが完璧の星奈と比べるのはどうかと思うが、やはり俺は凡人の組だと、自覚した。
お昼も食べ終わり、午後の授業が始まり窓の外を眺めると、星奈の姿があった。
どうやら、星奈のクラスは体育の授業らしい。
自然と星奈を眺めていると違和感を抱く。
確信的とは言えないが、顔色が悪いような気がする。
何処か足元もおぼつかないような。そう、不安に思った矢先に、その体はゆっくりと地面へと倒れていくのが見えた。
思わず、大きな音を立てて席を立つ。
「ん?どうした、下川」
教員もクラスメイトの視線が集まる中、うまく言葉が出てこない。
(落ち着け、落ち着け‥!)
「‥すいません、ちょっと保健室に‥!」
それだけ言うと、教師の止めの言葉も聞かずに走り出した。
途中で自販機で水を買って、保健室の前まで来ると息を整えてゆっくりとドアを開ければ、どうやら保健室の先生は今不在らしく、カーテンで閉められてるベットをそっと覗く。
すると、顔色が悪い星奈が眠っていた。
(顔色悪すぎだろ)
その頰に触れようとして、手が止まる。
俺にはまだ、星奈に触れる資格がないと、そう感じた。
サイドテーブルに買ってきた水だけ置いて、教室に戻ることにした。
「‥無理するなよ」
それだけを言い残して、保健室を後にした。
