結局あれから、一週間俺は学校を休んだ。
突然泣き出したり、引きこもり始めた俺を見て流石の翼にも心配をかけてしまった。
ただ、息抜きがてらと言ってはあれだが、バイトには行っていた。
あの店の雰囲気が何故だか今の俺の心を落ち着かせてくれる気がしていた。
店に行って店員として働かされる時もあれば、俺の顔を見てただの客としてそこにただ、居場所を作ってくれる日があった。
最初は申し訳なさでただ、ドリンクを飲んでいたが段々と慣れてきたら携帯ゲームをやって気分を切り替えることもできた。
そのおかげか、俺の中で星奈への気持ちが少しずつ整理できた気がする。
そんなこんながあった一週間。
結局俺は、星奈のことばかり考えていたと思う。
「お兄ちゃん、本当に大丈夫?」
「大丈夫、じゃあ、行ってきます」
何か言いたげそうにしていた翼に手を振って家を出る。
制服を着て、久しぶりに歩く通学路は、前よりかは足は重く無くて、歩きやすかった。
駅まではあっという間で、駅のホームに立って電車を待つついでに、ゲームイベントを進める。
なんだか、星奈と出会う前の日常に戻ったようなそんな気分だった。
長い前髪とゲーム。隅っこよろしくの人生を送る俺の毎日。
全部が元通り。それで良いはずなのに、何故か星奈と久しぶりに会うのが楽しみだという俺もいた。
電車に乗り、学校の最寄りの駅に着き駅を出る。
前まで待ち合わせていた星奈の姿は、もちろん無くて何処か心が落ち込んだ。
そりゃそうだ。一週間も休んで、連絡先も交換していないから、何にも言わず突然の行動を起こしたらそうなる。
(せっかく、わかってきた気がするけど‥無駄だったかな‥)
全部俺が逃げていたせいで、最悪な結果になってしまったのかもしれない。
星奈は、あんなに向き合って、強引に引っ張ってくれてたのに、俺が逃げ続けてしまった。
そんな、自責の念に埋もれていると学校に着き教室までの道のりを歩いていると、声が聞こえる。
「え、下川くんじゃん‥」
「噂って本当なのかな」
「王子が諦めたっていう‥」
その言葉を聞いた瞬間足が止まる。
(星奈が俺を諦めた‥)
その噂は所々から聞こえてきて、俺が答えを出す前に全て終わってしまったと現実を知ることになった。
(嫌だな‥でも、そっか‥)
「‥そっか‥」
自分自身を納得させて、教室まで再び足を動かした。
その後は、授業を受けて、売店の残り物のパンを適当に口に放り込みながら、ゲームをして、帰る気になれず一人教室で窓の外を眺める。
夕陽が暮れる中一人、空っぽになった心でただただ、空を見上げる。
ふと、外から聞き慣れた声が聞こえて見てみればそこには、星奈の姿があった。
声をかけようか。でも、もう迷惑かもしれない。
そうどうしようかと悩んでると、クラスメイトだろうか女子と男子のグループに囲まれて、楽しそうに談笑しながら帰っていく姿が見える。
「そっか、そうだよな‥」
別に俺じゃ無くとも、星奈の周りには人が溢れている。
隅っこよろしくの人生の俺と違って、星奈は常に人の中心で笑って過ごしていける人生を持ってるやつだ。
「別に、俺じゃ無くたって‥はは、馬鹿じゃん俺‥」
一人笑って、収まったはずの涙が溢れて机の上に伏せて、誰にも見られないように一人涙が止まるのを待った。
涙が止まった後、トイレで前髪を掻き分けて鏡を見れば見事に目が赤く腫れていた。
自業自得のくせに、どんだけ女々しいのかと、また一人で笑う。
幸い、この長い前髪のお陰で誰もわからないだろうと帰ることにした。
学校を出てトボトボ歩いていると、よく見慣れた後ろ姿を見つける。
店長だ。買い出しだろうか、その両手には溢れんばかりの荷物が袋に入っていた。
「店長」
「?あ!羽流くんじゃん!」
「それ、重そうなんで一個持ちます」
「助かる〜、ありがとう」
一つ荷物を持つと予想より重くて思わず声を上げると、店長はおかしそうに笑った。
どうやら、この辺のスーパーでセールがやってたらしく纏めての買い出しに来てたらしい。
駅まで歩き、電車に乗り込むと運良く席が二人分空いてて、二人で座る。
「今日、学校行ったんだって?」
「まぁ‥そろそろやばいかなって‥、というか誰から?」
「翼ちゃんよ、心配そうにしてたけど‥案の定って感じだね〜」
急に、前髪を掻き分けられて赤く腫れた目を見られてしまった。
情けなくて、「はは」と笑うしかできなかった。
「まぁ、俺が全部悪いんで‥仕方ないですね‥」
そう、全部俺が逃げたせい。星奈からも自分の心からも逃げて逃げて、結局泣いている俺がいる。
「仕方ないことなんてないんじゃない?まだ、諦めちゃだめだよ」
「いや、だって‥」
そう口篭ると、店長はこちらを人差し指でビシッと差してきた。
「諦めたくないから、泣いてるんじゃないの?」
その言葉に、空っぽになった心に一つ何かがコロンと落ちてくる。
(俺、諦めたくない‥のかな)
生まれた疑問に首を傾げて、胸の内の俺に聞く。
今日見た光景だって本当は、隣であるのは俺でありたいと思っていたんじゃないか。
(俺は諦めたくないんじゃないか)
そう、俺の中で一つ答えが出た瞬間だった。
突然泣き出したり、引きこもり始めた俺を見て流石の翼にも心配をかけてしまった。
ただ、息抜きがてらと言ってはあれだが、バイトには行っていた。
あの店の雰囲気が何故だか今の俺の心を落ち着かせてくれる気がしていた。
店に行って店員として働かされる時もあれば、俺の顔を見てただの客としてそこにただ、居場所を作ってくれる日があった。
最初は申し訳なさでただ、ドリンクを飲んでいたが段々と慣れてきたら携帯ゲームをやって気分を切り替えることもできた。
そのおかげか、俺の中で星奈への気持ちが少しずつ整理できた気がする。
そんなこんながあった一週間。
結局俺は、星奈のことばかり考えていたと思う。
「お兄ちゃん、本当に大丈夫?」
「大丈夫、じゃあ、行ってきます」
何か言いたげそうにしていた翼に手を振って家を出る。
制服を着て、久しぶりに歩く通学路は、前よりかは足は重く無くて、歩きやすかった。
駅まではあっという間で、駅のホームに立って電車を待つついでに、ゲームイベントを進める。
なんだか、星奈と出会う前の日常に戻ったようなそんな気分だった。
長い前髪とゲーム。隅っこよろしくの人生を送る俺の毎日。
全部が元通り。それで良いはずなのに、何故か星奈と久しぶりに会うのが楽しみだという俺もいた。
電車に乗り、学校の最寄りの駅に着き駅を出る。
前まで待ち合わせていた星奈の姿は、もちろん無くて何処か心が落ち込んだ。
そりゃそうだ。一週間も休んで、連絡先も交換していないから、何にも言わず突然の行動を起こしたらそうなる。
(せっかく、わかってきた気がするけど‥無駄だったかな‥)
全部俺が逃げていたせいで、最悪な結果になってしまったのかもしれない。
星奈は、あんなに向き合って、強引に引っ張ってくれてたのに、俺が逃げ続けてしまった。
そんな、自責の念に埋もれていると学校に着き教室までの道のりを歩いていると、声が聞こえる。
「え、下川くんじゃん‥」
「噂って本当なのかな」
「王子が諦めたっていう‥」
その言葉を聞いた瞬間足が止まる。
(星奈が俺を諦めた‥)
その噂は所々から聞こえてきて、俺が答えを出す前に全て終わってしまったと現実を知ることになった。
(嫌だな‥でも、そっか‥)
「‥そっか‥」
自分自身を納得させて、教室まで再び足を動かした。
その後は、授業を受けて、売店の残り物のパンを適当に口に放り込みながら、ゲームをして、帰る気になれず一人教室で窓の外を眺める。
夕陽が暮れる中一人、空っぽになった心でただただ、空を見上げる。
ふと、外から聞き慣れた声が聞こえて見てみればそこには、星奈の姿があった。
声をかけようか。でも、もう迷惑かもしれない。
そうどうしようかと悩んでると、クラスメイトだろうか女子と男子のグループに囲まれて、楽しそうに談笑しながら帰っていく姿が見える。
「そっか、そうだよな‥」
別に俺じゃ無くとも、星奈の周りには人が溢れている。
隅っこよろしくの人生の俺と違って、星奈は常に人の中心で笑って過ごしていける人生を持ってるやつだ。
「別に、俺じゃ無くたって‥はは、馬鹿じゃん俺‥」
一人笑って、収まったはずの涙が溢れて机の上に伏せて、誰にも見られないように一人涙が止まるのを待った。
涙が止まった後、トイレで前髪を掻き分けて鏡を見れば見事に目が赤く腫れていた。
自業自得のくせに、どんだけ女々しいのかと、また一人で笑う。
幸い、この長い前髪のお陰で誰もわからないだろうと帰ることにした。
学校を出てトボトボ歩いていると、よく見慣れた後ろ姿を見つける。
店長だ。買い出しだろうか、その両手には溢れんばかりの荷物が袋に入っていた。
「店長」
「?あ!羽流くんじゃん!」
「それ、重そうなんで一個持ちます」
「助かる〜、ありがとう」
一つ荷物を持つと予想より重くて思わず声を上げると、店長はおかしそうに笑った。
どうやら、この辺のスーパーでセールがやってたらしく纏めての買い出しに来てたらしい。
駅まで歩き、電車に乗り込むと運良く席が二人分空いてて、二人で座る。
「今日、学校行ったんだって?」
「まぁ‥そろそろやばいかなって‥、というか誰から?」
「翼ちゃんよ、心配そうにしてたけど‥案の定って感じだね〜」
急に、前髪を掻き分けられて赤く腫れた目を見られてしまった。
情けなくて、「はは」と笑うしかできなかった。
「まぁ、俺が全部悪いんで‥仕方ないですね‥」
そう、全部俺が逃げたせい。星奈からも自分の心からも逃げて逃げて、結局泣いている俺がいる。
「仕方ないことなんてないんじゃない?まだ、諦めちゃだめだよ」
「いや、だって‥」
そう口篭ると、店長はこちらを人差し指でビシッと差してきた。
「諦めたくないから、泣いてるんじゃないの?」
その言葉に、空っぽになった心に一つ何かがコロンと落ちてくる。
(俺、諦めたくない‥のかな)
生まれた疑問に首を傾げて、胸の内の俺に聞く。
今日見た光景だって本当は、隣であるのは俺でありたいと思っていたんじゃないか。
(俺は諦めたくないんじゃないか)
そう、俺の中で一つ答えが出た瞬間だった。
