翌日、布団から出るのが億劫すぎて翼が呼びにくるまでずっとベットに籠城していた。
『ちょっと!お兄ちゃんてばっ!』
『頼む、今日だけは‥いや、此処一週間はお兄ちゃんを放っておいてくれ!』
掛け布団の引っ張り合いに、負けられまいと粘るも男ながら非力な俺に勝ち目なんて無くて、無理やり剥ぎ取られる。
(妹、翼。いつの間にこんなに力付けたんだよ。)
『馬鹿なこと言って無いで、早くしてよね!学校は行くものなの!』
全くもっての正論とそろそろ、翼が鬼のように本気で怒りえない。
渋々とベットから起きると、翼は部屋から出て行き、朝食の準備をする音が聞こえてきていた。
そして、着替えて、朝食を食べ家を出た。
現在、近くの公園でブランコに腰掛けて錆びついた音を鳴かせながら、空を見上げていた。
間違いなく遅刻は確定だろ。
でも、それでいい。いつも通りに行ってしまえばきっと星奈が待ち構えている。
ちょっと、いや、かなり今は、星奈には会いたくなかった。
あれから、思考はまとまることなんてなくて、結論なんて出ないままだった。
この結論が出ない限り俺は、きっと星奈と関わるのはやめた方がいいのだろう。
(いや、もう既に関わるのなんて‥)
そこまで考えて、大きなため息を吐いた。
あいつと出会ってから、日々は忙しく気づけば寒い季節。
人肌恋しい季節が近づいてきている。
「今までそんなこと思ったこと無かったんだけど‥」
寒くなれば、当たり前にマフラーを巻いて、手袋をはめて、後はカイロがあれば完璧。
なのに、今年のこの季節にぬって、なんでまだ寒いなんて思うようになるんだろうか。
そんな答えはわかりきっていて、でも、わかりたくなくない。
星奈の存在がそれほど俺にとって大きな存在になってるなんて自覚して仕舞えば、楽なのだろうが、楽になれないのが俺の人生だ。
「そろそろ、行くか‥」
そろそろ、学校では一限の授業が始まってる時間だろ。
流石の星奈も学校に通学しているに決まっている。
ゆっくりとブランコから立ち上がり、重い足取りで駅まで歩いて、駅ホームで電車をただ待つ。
行きたくないな
会いたくないな
どうしたら正解なんだろう
色んな気持ちが交差して行き交って、段々と気分が落ちていく。
それと同時に電車が目の前で到着して、ドアが開かれる。
いつも通り、足を踏み出そうとしたところで、その足は動かなくて、無情に電車のドアが閉まる。
俺が思考を放棄した瞬間だった。
足が後退していき、駅を出て、足は家へと帰る方向に向かった。
家に着き、自室に篭り、ベットにダイブして今朝翼との取り合った掛け布団の中に潜り丸まった。
素直にやってしまったという気持ちともういいやという投げやりな気持ちがあった。
(どんだけ、臆病者なんだよ‥俺は‥)
布団の中で自分を卑下して、そのまま体から力を抜く。
すると不思議と眠くなってきて、重くなる瞼をそのまま閉じた。
いつも通りの通学の道に、いつも通りの強引に手を引く星奈。
それが、日常化してきて、その暖かさに慣れてきてしまっていた。
だから、忘れていた。手を離されて一人で歩いていくこの人生の道を。
いつも通りに歩けばいい。なのに、それがひどく億劫で、足も重くて、そこに縫いつけられたように俺は動けなくなってしまった。
思い瞼を押し上げて、視線を動かして学校をサボって自室で寝入ってしまったことを思い出す。
ポケットから携帯を取り出し、時間を見ればお昼近くの時間。
そういえば、小腹が空いてきたなと感じて重い体を動かして、キッチンに立つ。
冷蔵庫を開ければ食材は、あるものの俺は面倒でそれを断念して、戸棚にあるカップ麺を取り出して、お湯を沸かすことにした。
カップ麺にお湯を入れて、数分待ちよく混ぜてから口に含む。
いつも通りのカップ麺の味だ。
なのに、何かが物足りなくて心がぽっかりと穴が空いたような気分になる。
「ずっと、あいつの弁当食ってたからか‥」
どうやら、星奈の言う胃袋を掴むという行動は効果を成していたらしい。
今更、その答えがわかるなんて馬鹿みたいだと思うのと同時に、星奈と過ごすひっそりとしたお昼の時間がとても大切だったのだと気づく。
自然と涙が出てきて、カップ麺を一度テーブルに置いて何度も何度もそれを拭う。
それでも、止まらないこの涙が流れる感情はなんというのだろうか。
わからない。わからないのに、涙は止まらない。
涙がようやく止まった時には、カップ麺の麺は汁を吸いすぎて伸びきっていて、その伸びきった麺を口に入れてがむしゃらに食べきった。
でも、やはりカップ麺よりも星奈の作った弁当の方が何倍も暖かくて、美味しかったなと感じた。
(自分から離れるって決めたくせに‥!)
どこにぶつけるべき気持ちか、わからず、カップ麺のカップをゴミ箱に投げ捨てた。
『ちょっと!お兄ちゃんてばっ!』
『頼む、今日だけは‥いや、此処一週間はお兄ちゃんを放っておいてくれ!』
掛け布団の引っ張り合いに、負けられまいと粘るも男ながら非力な俺に勝ち目なんて無くて、無理やり剥ぎ取られる。
(妹、翼。いつの間にこんなに力付けたんだよ。)
『馬鹿なこと言って無いで、早くしてよね!学校は行くものなの!』
全くもっての正論とそろそろ、翼が鬼のように本気で怒りえない。
渋々とベットから起きると、翼は部屋から出て行き、朝食の準備をする音が聞こえてきていた。
そして、着替えて、朝食を食べ家を出た。
現在、近くの公園でブランコに腰掛けて錆びついた音を鳴かせながら、空を見上げていた。
間違いなく遅刻は確定だろ。
でも、それでいい。いつも通りに行ってしまえばきっと星奈が待ち構えている。
ちょっと、いや、かなり今は、星奈には会いたくなかった。
あれから、思考はまとまることなんてなくて、結論なんて出ないままだった。
この結論が出ない限り俺は、きっと星奈と関わるのはやめた方がいいのだろう。
(いや、もう既に関わるのなんて‥)
そこまで考えて、大きなため息を吐いた。
あいつと出会ってから、日々は忙しく気づけば寒い季節。
人肌恋しい季節が近づいてきている。
「今までそんなこと思ったこと無かったんだけど‥」
寒くなれば、当たり前にマフラーを巻いて、手袋をはめて、後はカイロがあれば完璧。
なのに、今年のこの季節にぬって、なんでまだ寒いなんて思うようになるんだろうか。
そんな答えはわかりきっていて、でも、わかりたくなくない。
星奈の存在がそれほど俺にとって大きな存在になってるなんて自覚して仕舞えば、楽なのだろうが、楽になれないのが俺の人生だ。
「そろそろ、行くか‥」
そろそろ、学校では一限の授業が始まってる時間だろ。
流石の星奈も学校に通学しているに決まっている。
ゆっくりとブランコから立ち上がり、重い足取りで駅まで歩いて、駅ホームで電車をただ待つ。
行きたくないな
会いたくないな
どうしたら正解なんだろう
色んな気持ちが交差して行き交って、段々と気分が落ちていく。
それと同時に電車が目の前で到着して、ドアが開かれる。
いつも通り、足を踏み出そうとしたところで、その足は動かなくて、無情に電車のドアが閉まる。
俺が思考を放棄した瞬間だった。
足が後退していき、駅を出て、足は家へと帰る方向に向かった。
家に着き、自室に篭り、ベットにダイブして今朝翼との取り合った掛け布団の中に潜り丸まった。
素直にやってしまったという気持ちともういいやという投げやりな気持ちがあった。
(どんだけ、臆病者なんだよ‥俺は‥)
布団の中で自分を卑下して、そのまま体から力を抜く。
すると不思議と眠くなってきて、重くなる瞼をそのまま閉じた。
いつも通りの通学の道に、いつも通りの強引に手を引く星奈。
それが、日常化してきて、その暖かさに慣れてきてしまっていた。
だから、忘れていた。手を離されて一人で歩いていくこの人生の道を。
いつも通りに歩けばいい。なのに、それがひどく億劫で、足も重くて、そこに縫いつけられたように俺は動けなくなってしまった。
思い瞼を押し上げて、視線を動かして学校をサボって自室で寝入ってしまったことを思い出す。
ポケットから携帯を取り出し、時間を見ればお昼近くの時間。
そういえば、小腹が空いてきたなと感じて重い体を動かして、キッチンに立つ。
冷蔵庫を開ければ食材は、あるものの俺は面倒でそれを断念して、戸棚にあるカップ麺を取り出して、お湯を沸かすことにした。
カップ麺にお湯を入れて、数分待ちよく混ぜてから口に含む。
いつも通りのカップ麺の味だ。
なのに、何かが物足りなくて心がぽっかりと穴が空いたような気分になる。
「ずっと、あいつの弁当食ってたからか‥」
どうやら、星奈の言う胃袋を掴むという行動は効果を成していたらしい。
今更、その答えがわかるなんて馬鹿みたいだと思うのと同時に、星奈と過ごすひっそりとしたお昼の時間がとても大切だったのだと気づく。
自然と涙が出てきて、カップ麺を一度テーブルに置いて何度も何度もそれを拭う。
それでも、止まらないこの涙が流れる感情はなんというのだろうか。
わからない。わからないのに、涙は止まらない。
涙がようやく止まった時には、カップ麺の麺は汁を吸いすぎて伸びきっていて、その伸びきった麺を口に入れてがむしゃらに食べきった。
でも、やはりカップ麺よりも星奈の作った弁当の方が何倍も暖かくて、美味しかったなと感じた。
(自分から離れるって決めたくせに‥!)
どこにぶつけるべき気持ちか、わからず、カップ麺のカップをゴミ箱に投げ捨てた。
