2026-02-12
『恐れているもの』
普通、誰かと付き合っていると
別れを恐怖に感じるのだろうか。
僕は付き合っている人の死を
ふと考えて怖くなってしまう。
それは過去の経験が作り出す恐怖であって
死を経験していなければ、僕も同じように
別れに対して恐怖を抱いていたのだろうか。
なんて思ったりして。
この世から愛する人がいなくなるという
悲しさは言葉に表すことができないよう
神様が定めているかのように感じている。
愛する人を亡くした日
僕は涙を流せなかった。
流すにはあまりにも突拍子がなくて
その人の葬式を経てようやく泣いた。
「いってきます」
朝、その人と交わした言葉が
「ただいま」になることなく。
翌日も、その人のいない日常が続く。
もうその日常にも慣れつつあるけど。
玄関で僕が放った言葉が今も
そこに残り続けているような。
あの頃のような新鮮さはなく
玄関が錆びるように言葉さえ
錆びついてもう分からないね。
付き合っている人は僕のことを
理解してくれているのだけれど
少し鈍感で心配になってしまう。
そこがまた可愛らしいところで
僕の心を擽ってくるのだけれど
危うくてどこか気が気ではない。
浮気とか別れとか心配事があるだろうに
僕はその人の結末だけを心配してしまう。
どうか、生き抜いてくれ。
たとえ僕のことを好きではなくなろうと
たとえ誰かに心惹かれてしまわれようと
どうか、いなくならないで。
いなくなられてしまうことは
もう耐えられそうにないから。
愛してます、僕はあなたのこと。
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『恐れているもの』
普通、誰かと付き合っていると
別れを恐怖に感じるのだろうか。
僕は付き合っている人の死を
ふと考えて怖くなってしまう。
それは過去の経験が作り出す恐怖であって
死を経験していなければ、僕も同じように
別れに対して恐怖を抱いていたのだろうか。
なんて思ったりして。
この世から愛する人がいなくなるという
悲しさは言葉に表すことができないよう
神様が定めているかのように感じている。
愛する人を亡くした日
僕は涙を流せなかった。
流すにはあまりにも突拍子がなくて
その人の葬式を経てようやく泣いた。
「いってきます」
朝、その人と交わした言葉が
「ただいま」になることなく。
翌日も、その人のいない日常が続く。
もうその日常にも慣れつつあるけど。
玄関で僕が放った言葉が今も
そこに残り続けているような。
あの頃のような新鮮さはなく
玄関が錆びるように言葉さえ
錆びついてもう分からないね。
付き合っている人は僕のことを
理解してくれているのだけれど
少し鈍感で心配になってしまう。
そこがまた可愛らしいところで
僕の心を擽ってくるのだけれど
危うくてどこか気が気ではない。
浮気とか別れとか心配事があるだろうに
僕はその人の結末だけを心配してしまう。
どうか、生き抜いてくれ。
たとえ僕のことを好きではなくなろうと
たとえ誰かに心惹かれてしまわれようと
どうか、いなくならないで。
いなくなられてしまうことは
もう耐えられそうにないから。
愛してます、僕はあなたのこと。
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